みなさん、こんにちは。
読んでくださり本当にありがとうございます。
今回は水質の調整、pHの調整に挑戦のお話しです。
コケ多いんですけど、っていう方、ぜひぜひ読んでください。
※お断り:
申し訳ありません、長いお話です。
許してください。
☆その前に:
テトラ6in1には他の項目あるけど?というかた、鋭いです!
しかしここではスルーします。
実際、わたしの小さな経験ではあんまり変な値は出なかったです。
※日本の水道水はアクアリウムにとても向いているそうです。
◇まずはじめに:
現状把握した結果を踏まえて、原因をつかみましょう。
原因を特定できなくても大雑把に絞り込めれば大丈夫!
◎pHが低すぎるんですが…:
わたしは今まであまりpHが小さすぎ、酸性すぎて困ったことはありません。
なぜならテトラ6in1はpH6.4までしか測れないんです。
他の方法で測ると露呈するかもしれませんが、ありうるとすれば、
・水換えが足りなくて硝酸イオンが過剰にある。
・pH降下剤やこの後でお話しする添加物を使いすぎ。
くらいでしょうか。
pHが低すぎ、酸性すぎ、というのは心当たりがあったり、ほかの数値も変だったりなど、原因をつかみやすいと思います。
◎pHが高すぎるんですが…:
pHが高い、中性〜弱アルカリ性なんだけど…。
これがやっかいです。原因は結構絞り込みやすいけど対策が難しい(そう)です。
※すみません、実はわたし、pHでそこまで深刻に困ったことはないんです。(^_^)a
※理由はレイアウト用の石を使っていないためです。
※理由はビンボーだからです。( ̄▽ ̄;)
原因としてありえそうなのが、
・レイアウト用の石にカルシウムやマグネシウムが含まれていてそれが水槽水に溶けてきている。
・底砂、底床に大磯砂を使っている。または石系の砂を使っている。
・濾材や底床にゼオライトを使っている(ゼオライト(沸石)を使った製品には「中性に近づけます!」という製品が多いです)。
・水草用の肥料を使いすぎている、特にカリウム、カルシウム、マグネシウム。
・ソイルの吸着能が終わった、あるいは、底床が汚れすぎてソイルの吸着能が発揮できない。
がありがちなパターンです。
そう、だいたいパターンがあるんです。
◎ソイルが理由の時:
長年使っていてもう潰れている、なんて心当たりがあるときはソイル交換を検討されたらと思います。
そこそこ使ったけどまだ潰れていないんだよなぁ、ってとき、時間の余裕があるかたはフルイを用意して濯ぎ洗いしてみましょう。ひょっとしたら…。
自己責任でお願いします。
※何を隠そう、わたしはこれで半年使用の汚れたヤツを復活させました。まぁ底床掃除サボったツケです。( ̄▽ ̄;)
☆「ソイル」って?:
ソイルを使えば弱酸性になる、ってよく言います。
ちょっと脱線しますが、解説です。
多くのソイルには「陽イオン交換」作用があります。
マンガで書くとこんな感じです。
↓
まずはソイルの表面です。本当はきっともっと凸凹していますが、そこは勘弁してください。
そこへ別の陽イオン、例えばアンモニアが近づきます。
↓
↓
pHは水素イオン濃度指数、つまり、水素イオンの多さを示しています。
これの無数の繰り返しでソイルには飼育水を弱酸性にする効果があるんです。
さっきさらっとリンクを貼ったウィキペディアにはこうあります。
- Cs > Rb > K > NH4 > Ba > Sr > Na > Ca > Fe > Al > Mg > Li”
いろんな金属と水素イオンを取り替えっこして、交換する機能があるんです。カリウム、カルシウム、マグネシウムもそうです。
ではお話を戻します。
◎原因が石や底砂、濾材にありそうな場合:
これがやっかいです。
カリウムやカルシウム、マグネシウムが水に溶けてアルカリ性→ソイルの吸着で追いつかないことがあるらしいんです。
取り出しゃいいじゃん!そんな石!砂!
…って訳にはいかないですよね。
せっかくのレイアウトの石だし、パールグラスは硬度が欲しいし、底砂や濾材を変えるのは大変だし…。
で、わたしがやったことない順にできそうなことを書きます。
▲底砂を大磯砂→酸処理する:
大磯砂は水草を植え込むにはとてもいい素材です。
ソイルだと軽いので浮いちゃうんですよね。
でも大磯砂には貝殻やそのほか由来のカルシウムがあります。これらは酸、塩酸やお酢で溶けるので溶かしてしまえ!という作戦です。
悪臭などのリスクがあります。わたしはやったことありません。きっと家族から追い出されます。
( ̄▽ ̄;)
▲底砂をpHを変えない砂に変更する:
これは製品が販売されています。
わたしは使ったことありません。理由はビンボーだからです。( ̄▽ ̄;)
▽大磯砂を使い込む:
大磯砂に含まれるカルシウム分は年単位の時間をかけると溶けてしまいpHに悪影響しなくなるそうです。
これはやりました、我が家の35cm水槽の一番下の底床が約10年使った大磯砂です。
理由はビンボーだから捨てなかったんです。( ̄▽ ̄;)
▲pH水質調整剤を使う:
各社から水質調整剤が販売されています。
それをちょっとずつ垂らしてpHをチェック、足りなければちょっとずつ垂らしてpHをチェック、を繰り返して目的のpHに近づける、という品物です。
わたしは使ったことありません。
なぜなら「イヤ」だからです。ƪ(˘⌣˘)ʃ
みなさん、中和滴定の実験、されたことありますか?
理系で化学や生物学で行う実験なんですけど、この実験とpH水質調整剤の使い方がすごくそっくりなんです。説明書にも「pHをチェックしながら、ちょっとずつ、注意して使いましょう」的なことが書いてあります。
どんな風になるかと言いますと…
(これは酸性にしたい調整剤を加えた場合)
言葉にすると、
・ある程度までは滴下する分pHが変わる。
・ある点からはなかなか変わらなくなる。
・そしてある点からはまた急にpHが変わる。
という具合です。“緩衝”と呼ばれる現象です。
わたしが「イヤ」で毛嫌いしているのが、
・コントロールが難しい。
・連続的にpHを計測しなくてはいけない。→pHメーター必須!
※水槽の水はもっと複雑なのでこんなプロットグラフにはならないかもしれませんが、やっぱりコントロールが難しいそうです。
なので、使ったことはありません。
pHメーターは高いし、pHメーター校正液も高いし、電極の保護もコストがかかるし、嗚呼ビンボーはイヤだ!( ̄▽ ̄;)
※もともと低いpHで飼育しないといけないお魚なんかだと、水換え用のお水をpH調整剤で合わせておくことは有効だと思います。
※pH調整剤の存在までは否定しません。けど、リクツは把握されたほうがいいかな、と思いへたっぴな絵をつけてみました。
▽ピートモスの加工品を使う:
これは「使いたいなぁ」と思ったことがあります。
でも使ったことはありません。
理由はビンボーだから、そして、お店の在庫がなかったからです。( ̄▽ ̄;)
ピートモスとは水苔などの腐葉土みたいなものです。
ふわふわして水をよく含む性質があるのでペレットに固めた加工品が販売されています。セラのスーパーピートとかエーハイムのエーハイムトーフペレットがあります。
説明書をよく読んでちょっとずつ外部濾過フィルターに突っ込んでしばらくしたらpHを測る、足りなければ追加、多すぎたら減らす、という感じみたいです。
「使いたいなぁ」と思ったのはソイルとは違うけど「土」ですし、pHの下がり方が穏やか(なんだと思う)だからです。
▽ピートモス、園芸用:
これは使いました!
理由は「安い!」からです、¥500くらいでした!
使い方は、
・ホームセンターで「成分無調整」のピートモスを買う。
・どこかで「ポリエチレン、ポリエステル製、無漂白」のお茶パックを買う。↓は製品例です。
※ここで人によってはピートモスをいったん湯がいてアク抜き、殺菌します。
※わたしは家族に追い出されるのがイヤなのと専用のお鍋を買うお金なかったのでやめました。
・ピートモスをお茶パックに詰めて封をします。詰めすぎないようにしましょう。
・ピートモスを詰めたお茶パックを濾過槽に突っ込みます。
※そうじゃないとお茶パックがフィルター目詰まりの原因となります。
・だいたい半日で効果がわかるみたいです。なので半日後にpH測定します。足りなければ追加、多過ぎなら減らす、は加工品と一緒です。
・資金に余裕のある方は是非細かく、例えば1時間ごとにプロットしてわたしに教えてください!
◎肥料あげすぎの場合:
水草用の肥料にはカリウム、カルシウム、マグネシウムなどが含まれています。
あげすぎないようにしましょう。
何事もほどほどに、欲深い行動は罪、です。
てな感じで、pHを調整したいなぁ、というお話でした。
長いお話、お付き合いありがとうございました。
最後に、
「嗚呼ビンボーは嫌いだ!」
:;(∩´﹏`∩);: