「つかまりだちができるようになったな。」
「あれ?!
いつのまにか歩けるようになってる!? 」
親の実感とはこんなものかと体験させていただいている。 最近は、自分で歩けるのが楽しくて、楽しくて、だっこを拒否して歩きたがる。
アスファルトや土を踏みしめ、草やコンクリートや自販機や目に映る全てのものの感触を自分で、確かめようとするサニー。
とっても頼もしい。 一方で、ポイ捨てされたタバコの吸殻なんかも積極的に触るし、口にも持っていくから、目が離せない。
やっぱり子供なのだ。 「大人が偉そうに」と自分自身も思ったことがある。 しかし、今になって感じるのは人生には段階があって、そこを経験しないとわからない境地があるということ。だから、大人が子供を見守り、ダメなときはダメと言うようにしないといけない。子供は知らないのだ。言わないのは、大人の怠慢なのかもしれない。
これから息子がだんだん成長していく中で、自分自身も成長していかなければならない。タバコの吸殻を口に入れたらいけないのは当然だが、やっちゃいけないことなのか、挑戦としてやらせてあげるべきことなのか、その線引きは自分自身の経験値にかかってくると思うからだ。
今回、歩き出したときと同じように、気付いたときにはサニーは一丁前の大人になっているのかもしれない。 将来、そのことに気付いたときにはそっと喜びを噛み締めて、妻と祝杯をあげることにしよう。