金銭的にどん底な状態にいる時ほど、お金を欲しい、お金を稼がなきゃ、という気持ちになるのはごく自然なことかもしれません。

しかし、よく考えてみると、『お金があるのが当たり前な状態』を望んでいるのに『お金が欲しい』と願うのは、実はおかしなことで、視点がまるっきり違ってきます。お金があるのが当たり前なときは、お金が欲しいなんて誰も願わないんですね。その大金で、何を仕入れようとか、こういう技能がある人材を雇おうとか、あそこに支店を出そうとか、そういうことをワクワクしながら思案するのが『お金がある状態』です。

願いは、そのままの状態を引き寄せます。欲しいと願っていれば、いつまでも欲しい状態を引き寄せます。

ですが、実際に現実に落とし込んでこの考え方をしようとすると、結構難しいんですよね。障害が多い。というか、目の前の現実は相変わらず厳しいまま。焦りやイライラ、怒り、悲しみ、あらゆるネガティブな感情がくり返しやってきます。

そんな中で、どうやって不可能を可能と思い込むか。

一番お勧めな方法は、『フック』を1つ作ってください。不可能を当たり前にするための装置として。お店をしたいなら例えばレジだけ先に買って、自宅に置く。会社を作りたいなら、会社名のプレートだけ発注する。なんでもいいのですが、その装置が、可能ゾーンまで引っ張ってくれるような、現実の一部として存在できるほどのリアリティを持った物を、時空を超えて先に存在させるということです。

お金が欲しいときは、正確にいえば、お金自体が欲しいわけではなくて、何かの支払いや、何かを解決するためにお金が欲しいのだと思いますが、単純にお金自体を欲しいと仮定して考えても、同じことです。




つづく