以心伝心=ファンタジーと心得るべし
言葉を発しなくても
相手はわかってくれる
そう思うのは自由ですが
ファンタジーです。
ただし、例外はどこにでもあるように
言葉で言わなくても
阿吽の呼吸で意思疎通ができることはある
あるけれど
それは余程の人間関係が深い人どうしであって
通常は
以心伝心はファンタジーと考えておけばいい。
ここから武道・武術の話になります。
武術でいうと氣や意識は問題にして
人間の奥底(闇の部分)へ深く入っていくことがあります。
しかし、
こころ(心)ではありません。
では
▼武道・武術では
こころは問題にしないのか?
それは
しますが
その前に
きちんと身に染みてわかっておくべきことが
「意識」のことです。
では、
意識とは何なのかを分かるためには
「認識」(学問としての認識学)を分かっておく必要があります。
意識と認識の話になれば
説明に時間がかかるため
認識をきちんと学びたい方には
「育児の認識学」(海保静子著,現代社)の一読をおすすめします。
一般的に
以心伝心とは違っていて(もっとビビットくる感覚があり)
以心伝心的なことがあり
それ
武術の場合は、
それが「武術むすび」という意識のきわみです。
このむすびができた時の感覚は
細胞レベルでの知覚がおこります。
受け手となげ手との間に
敵と自分との間に
生徒と先生の間に
これは、武術的ラポール現象ともいえます。
□社会ではまだまだ
言葉で詳細にいわなくても
仕事を進めていけるという感覚をもった人は多いものです。
言葉足らずでも
仕事をやってくれるという
考えをもった上司も少なくないものです。
日本の社会では
こういう以心伝心主義が今までは当たり前のようにありました。
しかし、
それも段々とそういう意識を改めていく必要があります。
きちんと
情報を伝えるということです。
これは
一般人の日常から
組織に至るまですべてに対してだといえます。