大切な友が
私の前から逝ってしまいました





同じ 苗字
同じ バツイチ
同じ頃に 離婚
同じ 子供が2人それぞれ家庭を持った
同じ おひとり様生活
同じ 消化器下部の癌
同じ 誕生日月
同じ 息子ちんの職場と同じ駅
同じ パン好き



仲良くなるにつれて
同じ〜同じだね!と‥



私が3度目の乳がんになる前から
既にエンドレス抗がん剤治療中だった
私は知らなかった
友も言わなかった
副作用がありながら仕事を休まず頑張っていた



同じ消化器下部の癌
友は上行結腸
私は直腸と肛門管



友は大動脈リンパ節に転移していると言った
抗がん剤治療しながら仕事をしていた



私が3度目の乳がんになり
沢山励ましてくれた
私よりも辛い思いをしていたのに



友は病気の事をあまり話したがらなかった
ぼそっとたまに言うくらい
理由は
弱音を吐きたくない吐いたら癌に負ける
子供達にも病状を詳しく話していなかった
ひとりで抱えていた



そして
エンドレス抗がん剤治療中
肺に転移してることがわかった
手術も出来ないと主治医に言われた
友は子供達に言わなかった
抗がん剤を変えた
また違う副作用と闘う日々
髪が抜け
ショックを受けていた
ウィッグを教えて上げた



それでも
元気で職場ではいなくてはならない存在
人一倍仕事も早く 人一倍仕事が出来る




去年の12月から連絡がなくなった
私も双子っちのお世話で忙しかった
友も仕事で忙しくしているんだろうと思ってた




今年
LINEを送った
友は入院中だった
暮れに職場で倒れ救急搬送された
パニックを起こして呼吸困難になっていた事が
後からわかった
その後は肺に水がたまったりと色々あり
入退院を何度も繰り返してる状態だった




症状を少しずつ話してくれた




突然
友からLINE「人狼ってどんなの説明頼む」
人狼??説明頼む?いつもと違う友
誰かと間違えているんだと思い
友に「送る相手間違ってない?」と送った
友から「間違っていない」と



娘ちゃんにこのことを話すと
「腎瘻じゃない?」
娘ちゃんが
泌尿器科病棟の看護師をしていたことを
覚えていて腎瘻の事を聞きたかった事がわかった
その頃
友はパニックを起こして大変だったことが
後になってわかった
ひとりで抱えて
精神的にかなりきていた



その翌日
腎瘻のオペをすることもわかった



友からの退院した報告をまた待った




友は娘夫婦の家で在宅看護をしていた
週1医師 週4看護師がきていた
一人暮らしの自分の家に帰りたくて
週1でリハビリも始めると言う




友は初めて私に全てを話してくれた





「7年間延命の為の
エンドレス抗がん剤治療をしてきたけど
肺に肝臓に腎臓に骨に転移してるの
これ以上治療はもう出来ないし
しないと主治医に言われちゃった
主治医に見捨てられた気分だよ
今は副作用の辛さがないから元気
入退院を繰り返していたから体力が全くないの
右足が浮腫んで腫れているのが気になる
ご飯は食べれる様になったよ
がんばってリハビリして
体力つけるからランチに行こうね」と‥




私に言わなかったけど
朝、夜の麻薬もしてレスキューもしていた




娘夫婦の側にいたら安心なのに



友は
自分の家に帰りたい
おひとり様の生活を望んでいた
その為にリハビリを頑張っていた




何かあった時
緩和ケア病院にお世話になる為
1週間お試し入院をしなければならないらしく
入院した




友からLINEがきた
「池袋の東武でパン祭りをしているよー
 行けたら行ってみてね
 パンの香りで幸せな気分になるね〜」と




私は泣かない
泣き虫だけど泣かない





友は言ってきた
「抗がん剤治療してなくても
生きてる人達がたくさんいる
私もその仲間に入るからね」と‥




友は約束を必ず守る





先月
脚の浮腫みが痛くて痛くて辛くて
熱が下がらないと入院した



先月末
中々熱が下がらない
浮腫みが辛いと‥LINEがきた
直ぐに返信したけど返事はなかった
いつも直ぐに返信があるのに
辛い状態なのがすぐにわかった




何も出来ない私




会いに行きたいけど
友は望んでいなかった



熱も下がる
浮腫みも楽になる
そう信じて神様にお願いしていた




今日友からLINEが届いた
LINEが出来るようになったんだと嬉しかった





友からではなかった
愛娘次女ちゃんからだった




母が本日 6月18日の深夜に永眠いたしました




涙が止まらなかった




今も流れてくる




いつもどんな時も
笑っていた友
引き寄せられる笑い声
自分の事よりも
人の事を気遣ってばかりだった友





会いたかった
嫌われてもいいから会いに行けばよかった
悔やまれてやまない




かけがえのない
大事な友が逝ってしまった
これで2人目



癌が憎い




昨日
別の友と日帰りバス旅行へ
さくらんぼ狩り食べ放題に行ってきた
友の事が心配で相談した
「明日LINEしてみる」そう話して帰ってきた




LINEする前に
友の逝ってしまった知らせが届くなんて




また
忘れられない日が増えた