今回の調査でわかった事は、古環境での貝類の生息範囲や、有孔虫の種類などを詳しく知ることができた。またHDM.VDM曲線解析により堆積した頃の水温を知ることができると同時に当時の気候なども詳しく解析できた。
4-2-3 有孔虫の産出

1班は三種類の有孔虫が堆積物中で発見した。A-1.2.3の有孔虫は全て底生有孔虫であり、同定が出来た。発見した有孔虫は以下の通りである。

A-1 protelphidium schmitti(Cushman and wickenden)?
左上と真ん中

A-2 Heterolepa margaritifera(Brady)
両端
A-3 Amphistegina cf.gibbosa D'Orbigny 右上

A-1の有孔虫は種類の特定ができなかったが、protelphidium schmitti(Cushman and wickendenの可能性が高いと判断した。


1.はじめに
2014年5月29日木曜日、小田急線和泉多摩川駅から多摩川を下流に徒歩20分ほどの所で野外調査を行った。調査の目的は調査地で採取した試料、または、測定した地層を元に過去の和泉多摩川の古環境
、飯室層の地質を理解することである。「野外調査を通じて試料の採集、室内での各種解析を通じて地球科学への理解を深め、科学的な思考能力と報告書のまとめ方を学ぶ」(プリント参照)
当日は曇りで川の水深が少し上がっていたので我々の班は下流での調査をすることにした。

2.調査地の地質概説
調査を行った多摩川は飯室層という層が一帯に広がっており、かつて海だった場所の地層がむき出しになっている。飯室層とは塊無層理の青灰色砂質シルトからなり、約140~120万年前に堆積した海成層。貝化石は約40種類存在し、貝化石から浅海性堆積物と考えられる。貝化石のほか、有孔虫化石、魚類耳石化石など多産。神奈川、東京、埼玉、千葉と南関東に分布する上総層群の1つ。

3.材料と手法
5月29日木曜日、2人(牧野、板宮)で試料の採集、地層の堆積面の観察および測定を行った。材料は、新聞紙、軍手、サンプルを入れるビニール、ハンマー、鏨、クリノメーター、カメラ、ルーペ、筆記用具、瞬間接着剤である。実習手法は主に、ハンマーまたは、鏨を用いて地層表面を削り、採集する。脆いサンプルには瞬間接着剤で表面を固める。
室内実習では多摩川から採集したサンプルをピンセットや釘、ハンマーなどを用いてクリーニングした。また余ったサンプルを粉砕して粒度分析を行った。