空気から、響いてくる。 | うつ病主婦のここまで元気になったわけ。

うつ病主婦のここまで元気になったわけ。

うつ病日記。10年間のうつ病克服の日記。
10年間の治療法や、大切な気づきについて。

おはようございます。

私は、いま。
怖くてたまらない。

私の大切な人達が、罹患すること。

確かに、それも怖い。

でも、さらに私を怖がらせるのは

今、苦しみに悶える人達が
ものすごい勢いで増えていること。

罹患した方の苦しみ。
その家族の苦しみ。

そして、その何倍もの数の
生活を壊されていく人達の苦しみ。

誰に知られることもなく、
ただ、小さな幸せの中

一日一日を、懸命に生きてきた、たくさんの
名もなき人達の

生活の場が、

職を失い、
住む場所を失い、
居場所を取り上げられて

押し潰されていく。

その、苦しみ 悶える
呻めき声が

空気の中、充満していて
私の耳に、確かに届く。

呻めき声が、耳のなかで
響く。

ああ、ダメだ。
このままではダメだ。

そして、次にくるのは
何も出来ない自分を感じて

凄まじい、無力感がくることは
分かっている。

でも、無力感の沼の底に沈んだら

その、底を蹴って
私は、浮上する。

今、私に出来るのは

押し潰されることなく
自分の出来る限りの
当たり前の生活を

これまで通りの生活を
続けること。

生きて欲しい。

這いずり回りながら、
それでも、生きてくれ。

その苦しみの軌跡が

後に続く人達の
灯火となるはずだから。

灯火となったその時を
自分の目で見る日まで
生きて欲しい。

最近、本が読めません。

そんな中でも
どうにか読了した一冊。

「悲しみの秘儀」
若松英輔


26編の、短いエッセーが納められています。

その一編ごとに、古今東西の
名著の一説を題材に

とてつもなく優しく、
暖かな言葉で

死とは、そして
死を通しての生とはが
書かれていると、私は思っています。

作中の一文に

悲しみの扉を通してしか
見えない世界がある。

と、書かれています。

私は、この悲しみの文字を
苦しみと読みました。

今、私のように
心が不安定になっている方が
いらっしゃるのではないですか。

うつ病という病を抱えて

ただでさえ、苦しみの中
それでも生きていく

そんな方にとって
さらに、苦しく辛い状態と
なっていることと思います。

出来れば、どうか
そんなご自身を決して責めないで

この時期、
そして、苦しい病を抱えながらも

昨日を生きて、今日に居る。

十分に、素晴らしいことと
私は思います。

どうぞ、そんなご自身を
よくやっていると
優しく労って欲しいと
心から思います。

落ち着いて、落ち着いて

私は今日も
ゆらゆら、ゆっくりと
生きていきます。