先日、CSのムービープラスで、待望の『ワンダーウーマン』(2017年)が放送された。勿論録画保存したんだけど、これで劇場鑑賞・レンタルDVD観賞した本作をようやく我が手に入れた恰好だ。よし、これで何度でも観られるぞ(その前になんでDVD・ブルーレイを購入しなかったのかって指摘が……(;^_^A)

 

 

 ところで、今回の録画で久し振りに本作を垣間見たんだけど、やっぱりというか……完全無欠のはずのワンダーウーマンも、宿敵アレスの圧倒的なパワーに翻弄されながら、結局、殉死したスティーブの“弔い(復讐)”をパワーに変えて、アレスを駆逐する。個人的には、メインキャラの特攻や犠牲的死というのが大嫌いな私にとっては、ちょっと引っかかる展開だったことを改めて思い出したよ(;^_^A

 

 まあ、ワンダーウーマンことダイアナの恋人然としたキャラであるスティーブがそのまま生き続けた場合、物語自体がややこしくなるとか、歳を取らない(らしい)設定のダイアナとどう恋愛関係を構築していくかなどの矛盾を解決するために、彼は必然として殉死せざるを得なかったのだろうけど、やっぱり彼の死は物語世界に暗い影を落としたような気がする。

 

 件の『ワンダーウーマン』の極北であるMCUの『キャプテン・マーベル』においては、確かにミック・フェリーが片眼を喪うものの、一応のハッピーエンド・大団円で幕を閉じることを考えると、DCコミックスの『ワンダーウーマン』もあっさり「みんな幸せ」のハッピーエンソで終わってほしかった。

 

 そう言えば、ガル・ガドット版ワンダーウーマンのプレデビュー作である『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でも、ルーサーの罠に嵌ったバッドマンがスーパーマンと無益な私闘を繰り広げ、挙げ句にドゥームズデイとの闘いでスーパーマンは命を落としてしまうという、なんともやるせない結末を迎えてしまった。そこら辺りはDCコミックス版ムービーの特徴なのだろうか?

 

 ところで、待望の続編『ワンダーウーマン1984』が早くも来年には公開の運びになるらしいが、続投のパティ・ジェンキンス監督には、是非前作以上の外連味たっぷりな作品に仕上げてほしいと期待する。監督自身が女性であるからわかると思うが、決して女性は“復讐”の力を借りなければ力を発揮できないわけではないんだから………