真紅王 第二章 ③ | ★俺を殺したって★何もないぜ★

前回 時代を変えたことを後悔し 再び時代を戻すことをたやすく成功させた五人


今回は面白半分でゲームの世界に入ったらしい・・・「死なないことを祈ろう・・・」


☆★☆「食うか食われるか」☆★☆



「オイ 版木!そのゲームの世界っつうのにはまだ着かねえのか?」

「そーですねえ・・・あと 九時間はかかるかと」

「どんだけ長いんだよ!!日が暮れるだろゴルアアアアア!!」

「んなこと言われても ターボ使ったら全員の体が負傷しますよ??その代わりに着くのは四時間になります

それでいいんですかね??炎獄さん」

「んなもん俺に聞くな 韻極!お前はどーなんだ!!」

「俺は構わねえけど やたらと時間が気になる」

「あたし達も別にいいけど??ね??森羅」 


「だねぇ・・・またターボ中に骨にヒビ入ったりしたらイヤだけど・・・」


「全員一致 版木!ターボ行け!!」

「りょーかい・・・」 マシンのターボスイッチを押して 暴走ブーストが開始してしまった・・・・・・・

「オギャーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 「オメェは赤ん坊かコノヤロォォォォォ!!」

「んなこと言われても 骨にヒビ入ってきてるもん!!痛いィィィィィィィィィ!!」

「え??赤ん坊??ドコドコォ??」 「レン・・・オマエどういうつもりだあああ 俺に抱きつくなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」


なんだかんだ言って結局木がざわざわ鳴るように話をしている五人

そのテンションは少し異常ではないだろうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・




ようやく館の前に飛び出たロボット

「・・・あたし ちょっとイヤな予感がするから ここで待つ・・・・・」

「レン・・・どんな予感がするんだ??」


そしてレンはこう言い放った

「なんか 館に入ったら 巨体の生物が現れそう・・・みんな 食べられたりしないように気を付けてね・・・」


一同が黙り込んだ・・・皆こう考えていたのだ

「ということはこのゲームの世界は・・・あれか・・・・・・・」


ひどくゆっくりと時間が遅くなっていく気がした・・・・・・・・・・・

四人が入った館の中は意外と綺麗だったのだ

「余計に怪しい・・・・・・・・・・・・・・」

この一言でシーンと静まり返った・・・

「とりあえずイヤな予感しかしないから 俺も帰るぜ・・・・・・・・・・」

「オイ 韻極 なに言って・・・・・・・・・・・・・・・・あれ??」

炎獄が振り返ってみると そこに韻極の姿はなかった

「アイツ逃げやがったな・・・」

ガチャリ・・・・・・・・・・・・・「あれ??・・・」・・・・・・・・・ガチャリガチャリ・・・開かない・・・一瞬炎獄は焦った 閉じ込められたのだ!!

森羅はとなりで炎獄をじっと見ていた 「何してんの??」

「いや・・・・・・・・ドアが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・開かねえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「え゛??・・・」


「オイ 版木!こk・・・」炎獄の口が封じ込められた

「静かに・・・」何かが近づいてくる・・・たしかに足音がする・・・なんだろう・・・この気持ち・・・

ガチャリ・・・何かが部屋へ入っていったようだ・・・


「行くよ」 「お・・・おう」 「了解」

急いで あのあとを追ったが そこは図書館であった

「・・・なんで館の中に図書館なんてあんの??」 「さあ?・・・」

どんどん 奥へ進んだ あの足音を出していた何かは 確かにこの中に入ったはずなのだ・・・

「なんか鍵あんぞ・・・」 「あ!待ってくだs・・・」 「もーらい!」 「あー!森羅 横取りしやがってぇぇぇ」

突然あの足音が近づいてきた 「誰に断って この館に入ったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

その怒鳴り声に驚いた三人は急いで逃げた あの巨体も追いかけてきている!


「やっぱり予想通りのあれかよ!来るな来るなァァ!ギャアアアアアアアアアアア」

「キサマの肉は美味そうだなぁ!一口だけでいいから食わせろォォォォォォォ!」

「待て待て待て オマエどうせ俺の頭を食うつもりだろおおおお!」

「そーだ!」 「本音全開で言うなァァァァァァァァァァァァ!!」

そんなやり取りの中 長い間炎獄は走り続けた そのまま物陰に隠れた

「どこ行った アイツめ・・・」 そのまま通り過ぎて行ったのを見た炎獄はあの巨体を不自然に感じた


ここで炎獄は一言・・・

「プハ・・・心臓が飛んでいきそうだった あんな恐怖感は初めてだ・・・・・・」

息を吸って吐いて肺の中の砂漠を森林で満たしたとき

「オーイ 炎獄さーん」 という声が届いた

すぐさま「オーイ 版木かぁ~??」と返してみれば

「見つけたァァァァァァ」とばかりに人影を引いて走ってきた

「ゲェェェェェェェ!オマエかよぉぉぉぉぉぉ!!!」

「さー 炎獄さん!肉を食わせてもらうよぉぉぉぉぉぉ!!!」


いちいち追っかけてくるしつこいやつを罠にはめて 炎獄はすぐさま風のように逃げ去った


「オーイ!炎獄さぁーん??どこですかあ?」

・・・またかとばかりに罠を仕掛けて「こっちだーい 版木ー!」

と言ってみた

「見つけたァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」


「やっぱりか!・・・かかってこいやああああ」

思いっきり走ってきた人影は一瞬にして罠に、はまり「ブギャボーン!!」

「アホスwwwこの館のバケモノは馬鹿か?wwwwwwwwwww」

と言ってみたものの


「痛い・・・何すんですかゴルアアアアアアアアアア!!」とその人影が襲い掛かってきた

「ちょ・・・まさか本物か??・・・」 「見てわかんねえかコノヤロォォォォォォ!!」

「アー・・・ゴメンww」

その場はシーンと静まり返ったが 二人にはなにやら妙な感じがしていたのであった


第二章 ④に続く