★★★TMLL6月シリーズ『VERANOPELIGROSO』★★★
◇6月29日(土):メキシコ州メキシコシティ「アレナ・メヒコ」:試合開始午後6時

第1試合タッグマッチ(20分1本勝負)
●ドラグーン双葉(6分32秒体固め)ソネット・デ・プラータ
 ドラグーン木葉(   DDT   )ディアーナ・アクトリス○

 『デスピナ道場』の門下生コンビともいえるソネット・デ・プラータとディアーナ・アクトリスはこの日、素早いタッチワークでドロップキック、ローリングソバット、モンキーフリップ、アームホイップ、DDTとドラグーン双葉を集中攻撃。あっと言う間に3カウントを奪って勝利をもぎ取った。
 試合後、記者団に対してソネット・デ・プラータとディアーナ・アクトリスは、「日本から来たやつに何時までもかき回されていられないし。さっさと日本に帰りなさいって!」「まあ、あたしがまじめにルチヤをやれば、これくらいは朝飯前よ!『ドラゴンキッズ』? 簡単、簡単」と言いたい放題。
 一方、ドラグーン双葉とドラグーン木葉は「今日は流れるような向こうの連携にやられちゃいましたねぇ、あはは!」「たまには負けてあげなくっちゃね! まあ、負け役は妹の双葉が担当、って事で(ニヤリ)」「あたしは、姉だあ~!!」と、いつもの調子で記者団にコメントを残していた。

第2試合『TMLLミドル級シングル選手権』(60分1本勝負)
【23】
○ジョディ・ビートン(13分31秒・ノーザンライトスープレックスホールド)サラーラ・ダビ●
    (ジョディ・ビートンが1回目の防衛に成功)
ジョディ・ビートン サラーラ・ダビ
 サラーラ・ダビは素早い動きから9分過ぎ、ドロップキック2連発からフランケンシュタイナーを決めるが、ジョディ・ビートンはこれをカウント2で難なくクリア。逆に12分過ぎからジョディ・ビートンが満を持してスパート、ラリアートからDDT、さらにバックドロップ、レッグラリアートと畳みかけ、最後は北斗原爆固めで試合を決めた。
 試合後、ジョディ・ビートンは記者団に対して「まだまだ、サラーラではこのベルトは早すぎるって事。はっきり言って相手にならないから。次はもう少し骨っぽい相手と防衛戦をやりたいわね」と余裕のコメント。敗れたサラーラ・ダビは「これがあたしの限界かなあ……」と寂しげ。

第3試合タッグマッチ(30分1本勝負)
 テレサ・トラド(16分20秒片エビ固め)新滝輪廻○
●ラ・カマレーラ(   極楽固め  )トロピカル・ベネーナ

 このところ心境著しいラ・カマレーラだが、この日はトロピカル・ベネーナのフロントスープレックス、さらに新滝輪廻のロープ拝み渡りとやられっぱなしで、最後は極楽固めでジ・エンド。
 試合後、ラ・カマレーラは「いいところなしですぅ。もっと頑張って練習しますぅ」と小さくなっていた。

第4試合『TJLPヘビー級シングル選手権』(時間無制限1本勝負)【22】
○シーキングザ・パール(12分59秒体固め・STK)デスピナ・リブレ●
    (シーキングザ・パールが1回目の防衛に成功)
ランサー天川(TMLL・善女) デスピナ・リブ
 ヘビー級に転向宣言後、日に日にたくましさが増してきたシーキングザ・パール。この日も、ペテランのデスピナ・リブレを逆に翻弄する展開で、8分過ぎにはデスピナ・リブレのミサイルキックをドラゴンスクリューで切り返し、バックドロップはカウント2で返してすぐさま延髄切りで反撃するなど、相手の得意パターンを捌ききり、アストロシザースからSTOに叩きつけてフォール、これをカウント2.5でデスピナ・リブレが返すと、レッグラリアートから再びSTOに叩きつけて、ついに3カウントをもぎ取った。
 試合後、シーキングザ・パールは「第4試合だなんて、このベルトに失礼ですよ。真日本女子プロレスの名前を冠したヘビー級シングルベルトなんてすから。まあ、失礼だけれど、今更デスピナさんごときに、公式戦では負けられませんよ」と語った後、来月の日本遠征に関して記者団に問われて、「このベルトは、真女のベルトですからね。期間中に向こうで防衛戦をやってもいいですよ。もっとも、たとえ中西選手が相手でも、これを返すつもりはありませんけれど。それより、あのドリア・アスラフィルと対戦できるのが楽しみです。世界ヘビー、きっとメヒコに持ち帰りますよ!」と、堂々とNWWA世界ヘビー級シングルベルト奪取を宣言していた。

第5試合タッグマッチ(30分1本勝負)
○ヘルマスター知美(11分52秒体固め )ジェニー・サモアン
 サーカス・キッド (フライングニールキック)シスター・リリス●

 シスター・リリスは2代目サーカス・キッドにカウンターキックからDDT、ムーンサルトプレスと押しまくる。だが、代わって入ったヘルマスター知美は、シスター・リリスヘドロップキック2連発からフライング二-ルキックを浴びせる。ジェニー・サモアンにもハイキックやローリングバックナックルなどで攻勢に試合を進める。最後は、サーカス・キッドがラ・ケプラーダを場外のジェニー・サモアンに浴びせている間に、ヘルマスター知美がシスター・リリスを強烈なフライングニールキックで仕留めてジ・エンド。
 試合後、勝利したサーカス・キッドは「YAA~! 今日は勝てて嬉しいね。ルーダ連中に何時までも大きな顔をさせないからね」と上機嫌。一方、敗れたジェニー・サモアンは「ガッデム!このお返しは次のい対戦で必ずするわよ」と、記者団相手に吼える。シスター・リリスは「ヘルマスター知美……またひとり、我が女神リリスの前に生け賛と捧げるべき者が現れた。必ず彼女を倒してご覧に入れましょう、ウッフフフ……」とコメントを残している。

第6試合『TMLLヘビー級シングル選手権』(時間無制限1本勝負)【19】
●マスクド・ミスティ(20分30秒エビ固め・ダブルアーム式ナイヤガラドライバー)KUMAO
     (KUMAが第7代TMLLヘビー級シングル王者となる)
マスクド・ミスティ(TMLL) KUMA【D.I.A.フリー参戦中】
 マスクド・ミスティが技のデパートぶりを発揮。ノーザンライトスープレックス、ムーンサルトプレス、延髄切り、ケプラドーラ・コンヒーロ、ラ・マヒストラルと次々と大技を繰り出す。今日は白熊モードで登場のKUMAも負けじとベイダーハンマー、HKクラッシュ、カナディアンバックブリーカー、ライガーボム、キャメルクラッチと多彩な技を披露。
 試合は16分過ぎ、マスクド・ミスティがカンクントルネードからジャーマンスープレックスホールドで決めにかかったが、体制が崩れてカウント2.8で逃れたKUMAがスパート。ドロップキック、パワースラムでカウント2.5まで追い込むと、さらにラウンディングボディプレスでフォール。だが、これをマスクド・ミスティがカウント2.9で辛うじて返し、場内がどっと沸<。さらにマスクド・ミスティが、死力を絞ったバックドロップで逆転を狙ったが、今度はKUMAがカウント2.8でこれをブレイク!
 最後は、両者バテバテになりながらも、KUMAダブルアーム式ナイヤガラドライバーをぶち込んで、試合を決めた。
 試合後、敗れたマスクド・ミスティは記者団に対して「いい試合だったよね。負けたしベルトも失ったけれど、悔いはないわよ。KUMAには、そのベルトをアメリカで失わないように頑張ってねと伝言して置いて下さい」と語っていた。

第7試合タッグマッチ(30分1本勝負)
 ルナ・アルパナ(10分55秒)ネグラ・ティグレータ○
●レペッカ・レオン(タイガーラナ)ウルティモ・ラドローナ

 ネグラ・ティグレータとウルティモ・ラドローナはレペッカ・レオンを集中攻撃。自コーナーに引き込んでストンピングにプレス、ラリアートとやりたい放題。6分過ぎにはルナ・アルパナが救出に成功したが、8分にはそのルナ・アルパナにサンドイッチラリアートを食らわせた後、ウルティモ・ラドローナが場外戦に持ち込んで、パイプイスでルナ・アルパナを叩きのめす。この間、ネグラ・ティグレータはレペッカ・レオンのボストンクラブに一旦は捕まるがロープブレイクした後、バックドロップからタイガーラナで丸め込んで3カウントをもぎ取った。
 試合後、ルナ・アルパナとレベッカ・レオンは「今日は向こうのペースにはまった感じね」「悔しいけれど、負けは負け。次は簡単にはやられないからね!」と記者団にコメント。一方、勝ったネグラ・ティグレータとウルティモ・ラドローナは「ま、この相手なら勝って当然」「にわかタッグに負けられないって」と意気揚々のコメントを残していた。

第8試合『IWWF世界ジュニアヘビー級タッグ選手権』(時間無制限1本勝負)【24】
○コニー・ゲリファルテ(18分46秒体固め)エル・ドレック
 マルガリータ・ゲレーロ(   DHS   )エンフェルメラ蘭々●
     (コニー/マルガリータ組は5回目の防衛に成功)

 連続防衛記録を伸ばしつつあるふたりに待ったをかけられるか? 注目の試合は、エンフェルメラ蘭々がいきなりSTFでマルガリータ・ゲレーロを捕らえてスタート。7分過ぎにはエル・ドレックのアルゼンチンバックブリーカーでコニー・ゲリファルテがあわやギブアップと言うところまで追いつめるなど、挑戦者側のペースで試合が進む。
 だが、14分過ぎ、マルガリータ・ゲレーロを後ろから羽交い締めにしていたエル・ドレックヘ、エンフェルメラ蘭々のミサイルキックが放たれた瞬間、マルガリータ・ゲレーロが体を入れ替えたため、ミサイルキックが誤爆。ここからコニー・ゲリファルテがドロップキックでエル・ドレックを場外に叩き出し、さらにマルガリータ・ゲレーロがプランチャーを浴びせて轟沈。
 結局、コニー・ゲリファルテがフロントスープレックスをエンフェルメラ蘭々に浴びせた後、対角線コーナーからのダブルのミサイルキックを浴びせてフォール、3カウントを奪ってしまった。
 試合後、敗れたエル・ドレックは「パワーで押し切れなかったからね。さすがはチャンピオンだと、今日は云わせてもらうよ」と語る。また、エンフェルメラ蘭々は「だめだめね。向こうの方が一枚上手だわよ。まあ、でももう一度やらせてくれれば勝てる自信はあるけれどね」とうそぶいていた。
 一方、勝ったマルガリータ・ゲレーロは「ちょっと危なかったわね。あはは。まあ、勝てたからよし、と云うことで」と苦笑。コニ一・ゲリファルテは「日本からの挑戦者、待ってるよ。日本はジュニアヘビー級のタレントが多いみたいじゃない? 今日の防衛戦はちょっと変速というか、反則だからね。だって向こうはふたりとも『ヘビー級』なんだもの」と、笑っていた。

メインエベント『NWWAメキシコヘビー級シングル選手権』(時間無制限1本勝負)【25】
●サミィ・ブラッドショー(22分59秒体固め・馬乗りアリス)アリス・ティンカーベル○
     (アリス・ティンカーベルが第8代NWWAメキシコヘビー級シングル王者となる)
サミィ・ブラッドショー(TMLL)アリス・ティンカーベル(TMLL)
 試合前、「ヘビー級に相応しい者がヘビー級のベルトを巻く。ジュニアはジュニアらしくしてなさいよね」と可愛い顔して挑発発言をしていたアリス・ティンカーペル。チャンピオンのサミィ・ブラッドショー相手に余裕の表情だったが、試合が始まると、見る見るうちに真剣な眼差しに代わってきた。
 サミィ・ブラッドショーは軽量を生かしてフットワークの良いレスリングを展開。ドロップキックからバックドロップ、ローリングソバットからDDTとアリス・ティンカーベルの体力を削りにかかる。アリス・ティンカーベルのラリアートをかわしてスワンダイブ式ミサイルキックを浴びせ、フランケンシュタイナーには体を回転させて着地するなど、すかしかわし受け流しで決定打を浴びない。
 17分過ぎにはメキシカン・エース・クラッシャーを浴びせてフォール、アリス・ティンカーベルはこれをカウント2.5で返す。続いてサミィ・ブラッドショーはアックスボンバーを繰り出したが、これに対してついにアリス・ティンカーペルが同士討ち覚悟でアックスボンバーで対抗。ダブルノックアウトによるカウントがコールされる中、カウント6で起きあがったアリス・ティンカーペルがそこからスパート。パワースラム2連発からパワーボムでカウント2、さらにブレンバスターからギロチンドロップ、ミサイルキックでカウント2.5まで追い込むと、フラフラと立ち上がったサミィ・ブラッドショーにとどめのフランケンシュタイナーを浴びせて、ジ・エンド。ついに、アリス・ティンカーベルがNWWAメキシコヘビー級シングルペルトを獲得した。
 試合後、アリス・ティンカーベルは記者団に対して「サミィに勝ててベルトも手に入って、アリス、大満足!」と喜びを露わにしていた。一方、敗れたサミィ・ブラッドショーは「あいつのデビュー当時から知っているんだけれどね……畜生、確かに強<なったのは認めるけれど、このままで引き下がるサミィさんじゃないわよ!」と、記者団相手に吼えていた。
                (担当記者:湯浅健一)