★★★6月シリーズ『NAVIGATION for Heavy Fog』★★★
◇6月23日(日):大阪府立体育館:試合開始午後6時:観衆7942人(超満員札止め)

第1試合『パトルロイヤルIN大阪』(30分1本勝負、場外リングァウト即脱落)
 (参加選手:キューティ金井/まねきねこ君子/イチカラットASAMI/服部プチ子/高千穂素子/スラッシャー・二タ/ダイエーHAWK)

○キューティ金井(13分59秒体固め・掌底アッパー)ダイエーHAWK●

次々と紹介選手がリングインする中、奇妙なマスクにブルマーと体操服といういでたちのダイエーHAWKが登場。体格から想像するに、おそらくは今月から善女のインストラクター兼レフリーとして参加しているボンバー来鳥と思われる。
 試合は、『猫軍団』が3人掛かりでスラッシャー・二夕、高千穂素子と相次いで各個撃破で場外へ叩き出す。これに気づいたキューティ金井が、ダイエーHAWKとアイコンタクト。一時協力してまねきねこ君子、イチカラットASAMI、服部プチ子と次々とラリアートやアームホイップなどで場外へ。
 最後に残ったふたちだが、キューティ金井が、ダイエーHAWKのラリアートをかわしてカウンター気味の掌底アッパーを放り込んでフォール、試合を決めた。
 試合後、キューティ金井は記者団に対して「来鳥……いえ、ダイエーHAWK選手が参加するなんて聞かされていませんでしたけれど、結果的には助けられました。キューティ、勝てて嬉しいですう」と笑顔で答えていた。

第2試合タッグマッチ(30分1本勝負)
 鳥津姫久  (11分03秒片エビ固め)鳥嶋くるみ
○ビューティ美奈(   ラリアート   )一碧なつみ●

 『アトミックボンバーズ』はこの日は絶好調。ラリアートを主体として『ブレイジング』の若手コンビにパワーで圧倒。途中、一碧なづみのビクトル投1ザから脇固めで鳥津姫久が追い込まれるが、ビューティ美奈がカットン|○分過ぎから鳥津姫久が鳥嶋くるみを場外戦に巻き込んで、その間に、ビューティ美奈がとどめのラリアートで一碧なつみを轟沈。
 試合後、鳥津姫久は記者団に対して「調子はいい感じ、うじゃ!」と上機嫌。また、敗れた鳥嶋<るみは「ああいう展開になったらだめですね。無効は力任せなだけなんだけれど……」と、悔しそう。一方、一碧なつみは「やはり勝負事ですし負けると悔しい。それも自分のミスで負けたのは一度や二度ではないですから……鳥嶋先輩に申し訳ないのはもちろん、手合わせしてくれた先輩や試合を見に来てくれたお客さんに顔向けできないです。今、頭の中が混乱してて何を言ってるのか自分でも……ごめんなさい、失礼します」と語った後、虚ろな表情のまま控え室へと引き揚げた。

第3試合30分1本勝負
○中原千早希(10分26秒・バックドロップホールド)中林小百合●

 中林小百合は延髄切りやミサイルキックなどで再三にわたって中原千早希を追い込むが、、その都度カウント2.5で粘った中原千早希、9分過ぎにジャンピングハイキックから延髄切りで形勢逆転、最後はバックドロップホールドでジ・エンド。
 試合後、敗れた中林小百合は「なんだか納得ゆかないわよね。力負けしているわけじゃないし。次は、こうはゆかないわよ」と凄んでいた。

第4試合タッグマッチ(30分1本勝負)、
0高山みるく(7分58秒体固め)綾瀬友美
 バーニング平(サイクロンラッシュ)笹渕愛●

 綾瀬友美と笹淵愛は、合体技のダブルチョークスラムでバーニング平をフォールしたが、これを高山みるくがカット。そのまま、高山みるくは笹淵愛にシャイニングウイザードを浴びせると、バーニング平も綾瀬友美にボディスラムからドロップキックで場外に叩き出して乱闘に持ち込む。相手の分断に成功した『ノープロブレム』、最後は、高山みるくの打撃技のラッシュで笹淵愛を轟沈、試合を決めた。
 記者団に対してバーニング平は、綾瀬&笹淵のJFタッグ挑戦に触れて、「そうですね、善女代表としてガンバって欲しいですよね。まあ、あのふたりならそれくらいは朝飯前でしょうけれど。というか、それぐらいでないとこっちも張り合いないですよ」と語っている。

第5試合『TMLLライト級シングル選手権』(30分1本勝負)【22】
ODG(6分59秒片エビ固め・垂直落下式ブレンバスター)カレン・ファレス●
     (DGは3回目の防衛に成功)
DG カレン・ファレス(TMLL)
 TMLLから自団体ベルトを取り返すべく乗り込んできたカレン・ファレスは、リング上で珍しくDGを睨み付けるなど、闘志満々。だが、試合はカレン・ファレスのドロップキックをドラゴンスクリューで切り返したDGがそこからスパート、DDTやパワースラムに叩き付けてカウント2.5まで追い込むと、一気に垂直落下式ブレンバスターを放り込んで試合を決めてしまった。
 敗れたカレン・ファレスは記者団に対して「オーナー(ペル・ゲイム氏)に申し訳ないです。でも、やっぱり日本プロレス、レベルが高いですね……出直してきます」とがっくり肩を落としていた。

第6試合タッグマッチ(30分1本勝負)
 ソニア稲垣(5分46秒片エビ固め)山田遙●
○ランガ綾木(   延髄切り  )アッシュ                       

 このところ、息が合ってきたというか、絶好調のランガ綾木とソニア稲垣との呼吸が合ってきたのか、このコンビ、侮れない存在になりつつある。
 この日も、『Bloody Wolf2001』の山田遙相手に1歩も引かずに打撃戦に持ち込んで、5分過ぎ、一瞬の隙を突いたランガ綾木の延髄切りが決まってフォール、カットに入ったアッシュをソニア稲垣が食い止めて、3カウントが入ってしまった。

第7試合『NWWA世界ジュニアヘビー級シングル選手権』(時間無制限1本勝負)【21】
○エルフィンかおり(20分51秒体固め・エルフィンプロイダー)影山真琴●
     (エルフィンかおりは1回目の防衛に成功)
エルフィンかおり(善日本女子プロレス) 影山真琴(フリー選手)
 ジュニア戦線ではもはや無視できない存在となった影山真琴。エルフィンかおりに取ってはまさに試金石というべき一戦。序盤はお互いに手の内を探り合うような展開からIO分過ぎ、エルフィンかおりがドロップキックからDDT、そしてフィッシャーマンズスープレックスで影山真琴をカウント2.5まで追い込むと、13分過ぎには影山真琴が掌底からレッグラリアート、さらにムーンサルトプレスで押しつぶしてカウント2.5とお返し。
 お互いに決め手を欠きながら19分過ぎ、影山真琴のフライングニールキックを滑り込みでかわしたエルフィンかおりが、ジャンピング二-パッドを放り込んだ後、垂直落下式DDTからの押さえ込みでカウント2. 8oさらにエクスプロイダーでだめを押して、ついに3カウントをもぎ取った。
 試合終了直後、グラン陽子がリング内になだれ込んでマイクを掴み、「かおり! 梓実さくらと影山はんを倒したなら、次はうちの挑戦を受けてもらおうか?! どや!」とマイクアピール。館内がざわめいたが、エルフィンかおりはグラン陽子に背中を向けて花道を引き揚げてゆく。
 控え室前で記者団に囲まれたエルフィンかおりは、「あたしが次に闘いたいのは、永田挑子さん、天野真琴さんです。でも、陽子さんからの挑戦は避けて通れないでしょうね。来月? いいんじゃないですか」と答えて、グラン陽子の挑戦を受ける気構えを表していた。

第8試合『組み合わせ抽選式6人タッグマッチ』(45分1本勝負)
 結城千種(   11分44秒    )桜木雪乃
○天野真琴(     体固め    )南利美
 グラン陽子(ツームストンパイルドライバー)大高はるみ●

 抽選の結果は興味深い組み合わせとなった。グラン陽子が場外の南利美にプランチャーを決めれば、桜木雪乃の仕懸面影で結城千種がカウント2.8まで追い込まれるシーンも。試合は、大高はるみのアックスボンバーをかわして逆にラリアートを食らわせた天野真琴が、ツームストンパイルドライバーを放り込んでジ・エンド。
 試合後、結城千種は「なかなか面白かったわよ。お客さんにも喜んでもらえたかな? でも、組んでみて初めてわかることもあって……天野選手のことですけど」とコメント。また、グラン陽子は「こっちの方が連携が取れてた。それだけの差やな」と語る。一方、敗れた大高はるみは「天野は強いわよね。でもノープロブレム。パワーではこっちが圧倒的なんだから。こんな急造じゃなって、時間をくれればこっち
が勝つ、そういうことよ」と苦笑いを浮かべていた。

メインエベント『三冠ヘビー級シングル選手権』(時間無制限1本勝負)【17】
○島津七瀬(16分27秒原爆固め・ドラグスレイブ)荒谷久美●
     (島津七瀬は2回目の防衛に成功)
島津七瀬(善日本女子プロレス)荒谷久美【KIZUNAファクトリー参戦選手】

 このところ王者としての風格がさえ出てきた島津七瀬。この日も、ゴングと同時に悠然とリング中央へ歩を進め、荒谷久美を余裕の表情で見つめる。これに対して、荒谷久美はダイビングラリアートやDDT、フライングニールキックから高速ジャーマンで早くもカウント2と先制。
 しかし、島津七瀬は荒谷久美の攻撃を受け流しつつ、ボディスラム、ラリアート、逆水平チョップ、スリーパーホールドと基本技で切り返してゆく。
 13分過ぎ、攻め疲れた荒谷久美に対して島津七瀬がジャックハマー、バックドロップ、チョークスラム、フロントスープレックス、ミサイルキックと攻勢に転じて15分過ぎ、柏手パワーボムをぷち込む。これは荒谷久美がカウント2.5で跳ね返したが、直後に強烈なだるま式ジャーマンを放り込んで再びフォール、ついに3カウントが入ってしまった。
 試合終了後、島津七瀬は記者団に対して「余裕の勝利?何を言ってるんですか、そんなことないですよ」とコメントした後「次は結城さんとやらせてもらいますから。結城さんとこの3本のベルトを掛けて闘って勝てれば、名実共に善女の王座につけると思いますから」と語っていた。
          (担当記者:広沢支部、初島純一、串本厚志)

【コメントなど協力:森中様】