★★★6月シリーズ『NAVIGATION for Heavy Fog』★★★
◇6月9日(日):天下茶屋体育館:試合開始午後6時:観衆2336人

第1試合20分1本勝負
○カレン・ファレス(9分45秒片エビ固め・ミサイルキック)高千穂素子●

 このまま試合のペースを掴んだかに見えたマックス・ビューティだったが、12分過ぎ、大高はるみは相手のブレンバスターをリバース。ここからスパートした大高はるみが、掌底ラッシュからバックドロップ、さらにアックスボンバーでフォール。カウント2でマックス・ビューティがこれを返したが、さらにDDT、パワースラムと叩きつけて、もう一度強烈なアックスボンバー! ダメを押す形で、大高はるみが強引に勝利をもぎ取った。
 記者団に取り囲まれた大高はるみは、「マックス・ビューティなどノープロブレム! あたしの力を見た?」と吼える。―方、マックス・ビューティは「う~ん、ちょっと~飛ばし~す TMLLの若手アイドルレスラー、カレン・ファレスが善女マットに登場。新人の高千穂素子相手に華麗なる空中戦を披露。途中、高千穂素子がSTOから脇固めに捕らえるが、これを振りほどいてフライング二-ルキックを浴びせると、最後はバーティカルスープレックス、さらにミサイルキックで試合を決めた。
 試合後、カレン・ファレスは「は~い、日本のみなさんこんにちわ。カレン・ファレスをよろしくね」と笑顔を振りまいた後、「善女のみなさんはお強い方ばかり。誰と試合しても勉強になりますね。いいところはしっかり身につけてメヒコで生かしたいと思っています」と答えていた。
 一方、敗れた高千穂素子は「あれが本場のるちや・リブレの動きなんですね……捕まえられれば何とかなると思うんですけれど、捕まえさせてくれないですよ。完敗です」と口では言いながらも目はぎらついていた。

第2試合20分1本勝負
ODG(9分59秒体固め・パワースラム)ビューティ美奈●

 今シリーズで、カレン・ファレスの挑戦を受けるTMLLライト級シングル王者・DG(ディージー)。善女移籍後初の試合となったこの日、同じヘビー級で島津姫久と若手コンビで売り出し中のビューティ美奈相手に先手、先手でDDT、ブレンバスターと放り込んでゆく。途中、ビューティ美奈がカウンター気味の豪快なラリアートでDGをカウント2.5まで追い込むシーンもあったが、結局試合は、DGがビューティ美奈をバックドロップからパワースラムに叩きつけてジ・エンド。

第3試合タッグマッチ(30分1本勝負)                          

○島嶋くるみ(      12分22秒      )イチカラットASAMI●
 一碧なつみ(バーティカルスープレックスホールド)服部プチ子

 『バーニングJVSr猫軍団』の一戦。服部プチ子が本邦初公開のスワンダイブ式目からビームキックを披露、島嶋くるみが場外まで蹴り出されるとそこから場外乱闘に発展。一碧なつみが手に持ったパイプイスを滑らして、放送席で解説中のボンバー来島に投げつけるハプニングもあったが、島崎<るみが服部プチ子に鉄柱攻撃で意趣返しをすると、リング上ではイチカラットASAMIのダイヤモンドストライクをキャッチして投げ返す。これが決まって豪快に倒れたイチカラットASAMIに、一碧なっみのビクトル投げから最後は、島嶋くるみがスープレックスを決めてジ・エンド。
 試合後、島嶋くるみは「まさかスワンダイブ式でやってくるとは思いませんでしたから」と苦笑しながら「カレン・ファレスが来てるでしょう? ‐度シングルで戦ってみたいですね。ジュニアの人はみんな思ってるんじゃないですか?」と語る。
 また、敗れた服部プチ子は「今年こそ巨人が優勝にゆ! ワールドカップ、がんばれイングランドにゆ!!」とわけの分からないことを叫んでいた。

第4試合30分1本勝負
○エルフィンかおり(7分42秒片エビ固め・エルフィンプロイダー)まねきねこ君子●

 まねきねこ君子がミサイルキックからバックドロップを決めて、リング上でのびたエルフィンかおりの腹に乗っかって猫踊り。このパフォーマンスに館内爆笑。だが、直後に「いい加減にして下さい!」とエルフィンかおりが怒りのエルフィンプロイダーを作裂! 相手を翻弄していたまねきねこ君子だったが、一発で滅ぼされてしまった。
 試合後、エルフィンかおりは「君子先輩と試合するとですね、勝っても勝っても、勝った気がしないんですよ~」と苦笑。―方、まねきねこ君子は記者団に対して「あれぐらいで怒るようじゃあ、かおりさんも大人げないにや~」とこちらも苦笑していた。

第5試合タッグマッチ(45分1本勝負)
○天野真琴( 15分56秒 )高山みる<
 中原千早希(サイクロンクラッチ)バーニング平●

 『ノープロブレム』が怒濤の攻め。バーニング平が垂直落下式ファルコンアロー、高山みるくがシャイニングウイザードで中原千早希からフォールを奪いかけるが、天野真琴が再三に渡ってこれをカット。10分過ぎからは天野真琴が高山みるくをドロップキックから佐山式ムーンサルトでカウント2.5まで追い
込むなど逆襲開始。中原千早希のダイビング延髄キックからバーニング平をフォール、これはカウント2.8でバーニング平が返したが、代わった天野真琴が変形のストレッチプラムでバーニング平を絞めあげてついに勝利。
 試合後、バーニング平は「相手は難敵ですけれど、だからこそ倒しがいがあるってものでしょう? 天野真琴? ノープロブレム! そのうち、倒して見せますよ」と意欲的なコメントを残していた。

第6試合30分1本勝負
○大高はるみ(14分15秒体固め・はるみボンバー)マックス・ビューティ●

 巨漢のマックス・ビューティはゆったりとしたペースで高さのあるボディスラムや強烈なショートレンジラリアートなどで大高はるみを悩ませる。さらに10分過ぎにはチョークスラムが詐裂、大高はるみはこれをカウント2.8で辛うじて返す。
ぎた~かしら~?」と苦笑。

第7試合タッグマッチ(60分1本勝負)
○荒谷久美(13分56秒体固め)ソニア稲垣●
 南利美(ムーンサルトプレス)ランガ綾木

 『KIZUNA』のヘビー級トップに、いまいち突き抜けられない『A☆F』のおなじみ稲垣&綾木コンビが挑戦。この日もランガ綾木が南利美にフロントネックチャンスリードロップや卍固め、ソニア稲垣が荒谷久美にバブルアームスープレックスからクロスヒールホールドと攻め立てるが、『KIZUNA』コンビは巧みなカットでこれを逃れ、IO分過ぎの場内コールから攻勢に出ると、ソニア稲垣に南利美が急角度のバックドロップを食らわせると、最後は荒谷久美がパワーボムホイップから低空のムーンサルトプレスで押しつぶしてジ・エンド。
 6月23日には三冠ヘビー級シングルベルトを賭けて島津七瀬都の対戦が決まっている荒谷久美、調子は良さそうだ。                                      `

第8試合60分1本勝負
○島津七瀬(12分14秒だるま式原爆固め・ドラグスレイブ)桜木霊乃●

 桜木霊乃が相手とあって序盤から手堅い感じで入った島津七瀬。ところが6分過ぎ、桜木霊乃の破錠槌が島津七瀬にクリーンヒット。この気に桜木霊乃は畳みかけるように柔道式裏投げから高速バーニングハンマーに叩きつけると、裸絞め!
 島津七瀬はこの窮地を何とかロープブレイクで逃れると、強引なラリアートで試合の流れを引き寄せ、そのままパイルドライバー、バックドロップと繋げて柏手パワーボムを作裂! 桜木霊乃がカウント2.5でこれを返すと、DDTから最後はだるま式ジャーマンスープレックスホールドで試合を決めた。
 試合後、島津七瀬は「桜木霊乃選手はやりにくいですよ。サブミッション戦に持ち込まれるのだけは避けたいですよね。まあでも、それさえ気を付ければ、そう簡単に負けませんよ」と笑顔。話が6月23日の三冠ヘビー級シングル選手権に及ぶと「荒谷久美選手はテクニックとパワーのバランスが取れている方ですけれど、どちらかというと空中戦が得意というタイプですよね。ジャニス・クレアとかダスティ・ローラとはまた違ったタイプですけど、まあ、あたしは自分のレスリングをするだけですから」と抱負を語っていた。

メインエベント『BW2001対アンタッチャブル』(60分1本勝負)
 結城千種  (         )グラン陽子
 キューティ金井(  15分42秒  )影山真琴
 島津姫久  (   体固め  )山田遙
 綾瀬友美  (ダブルチョークスラム)アッシュ
○笹渕愛   (         )スラッシャー・二夕●

 まさにタイトル通りのチーム同士の対抗戦となったこの試合、『BW2001』花道登場時には、映画『アヴァロン』のオープニング・テーマである「Log off」が流れる。なかでも注目を浴びたのは、日本初登場となったアッシュ。ポンチョにフェイスマスクをつけて、旧ソ連製突撃銃ドラグノフを装備し、さながら世紀末の荒廃世界の戦士という感じで、会場内の観衆もざわめきが。リング入りすると装備を外し、黙々とグローブ(手袋)をはめ直して精神集中をする。
 そのファイトも注目されたが、3分過ぎ、スラッシャー・二夕のタッチを受けて善女の若手No. 1の綾瀬友美と対峙。素顔のアッシュは、綾瀬友美のボディスラム、ラリアートからのスリーパーホールドを攻撃を受けながらもほとんどい聞いていないそぶりで、強引にスリーパーホールドを外すと、驚異的なジャンプカのりープフロッグで綾瀬友美を飛び越えると、ジャンピングエルボーからいきなりフランケンシュタイナー! 慌ててキューティ金井がカットに入るシーンも。
 試合は、12分過ぎから両陣営入り乱れての場外乱闘に発展。キューティ金井のプランチャーで影山真琴がダウン、山田遙のコンビネーションキックからの鉄柱攻撃で島津姫久が戦闘不能になる中、スラッシャー・二夕に対してアヤササが合体のチョークスラム1発で豪快に決め、決着を見た。

 試合後、結城千種は「なかなか面白い試合だったわね。今日は楽させて貰っちゃったかな?」とニコニコ。キューティ金井は「山田選手がジュニアに戻ってきたのなら、一度シングル戦をしてみたいです」と語る。また、島津姫久は額を包帯で巻きながら「う~勝った気がしない、うじや!」と吼える。
 また、グラン陽子は「アッシュ? なかなかええ選手を連れてきたもんやな、影山はんも。まあ、『BW2001』は、まだまだこんなもんやないで。スラッシャー・ニタはんとも話しせななあ」と、スラッシャー・ニタを『BW2001』に勧誘する意向を語っていた。
 いずれにせよ、異彩を放ったアッシュ選手の今後に注目して行きたい。

              (担当記者:初島純一)