ッション戦へ持ち込むが、島津右京は強引に外したりロープブレイクしたりとなかなか相手に掴ませない。逆に11分過ぎからラリアートを基点にスパートをかけた島津右京は、さらにDDTからジャイアントスイングを見せると、ノーザンライトスープレックスホールド。これは蒼樹玲奈がカウント2で跳ね返したが、直後にパワースラムからジャンピングパイルドライバーをすぱりと決めて再びフォール、DIAの新鋭から3カウントを奪った。

 試合後、勝利した島津右京は記者団に対して「FIシーズンは、体調維持が大変だけれど、トレーニングは世界のどこでも欠かさないからね。来週はFIモナコグランプリ。車の調子も上がってきているから、表彰台は狙いたいわね」と語っていた。
 一方、敗れた蒼樹玲奈は「右京選手からサブミッションで取りたかったんですけど……詰めが甘かったです。まだまだですね。もっと善女ファンの皆さんにアピールしたかったんですけど……」と、今ひとつ
元気のない様子だった。

第4試合タッグマッチ(30分1本勝負)
 島津姫久(10分11秒体固め)バーニング平
○ビューティ美奈(サソリ固め)高山みるく●

 『アトミックボンバーズ』VS『ノープロブレム』の対戦。バーニング平のウィッパースナッパーから高山
みるくのリバースSTFで島津姫久を捕らえたかに見えたが、ビューティ美奈がこれをカット。そこで、島津姫久が強引なボディスラムでバーニング平をリング外へ投げ出して場外乱戦に持ち込むと、リング上ではビューティ美奈がパワーを生かした強烈なラリアートからサソリ固めで高山みるくを絞めあげて、ジ・エンド。
 試合後、島津姫久は記者団を前に「力任せな試合だったけど勝てば官軍、うじゃじゃ!」と気勢を上げる。一方、敗れたバーニング平は「ノープロブレム! 今日はたまたまですよ。力押ししかできない連中に負けて、悔しいです」とサバサバ。

第5試合30分1本勝負
○島崎くるみ(11分28秒体固め・ジャンピングネックブリーカードロップ)岡崎千尋●

 島崎くるみは岡崎千尋のサブミッションに耐えながら要所要所でバーティカルスープレックスやフライングニールキックなどで抵抗。しかし、9分過ぎには岡崎千尋のサソリ固めを極められる。ここで粘りに粘った島崎くるみは、身体を引きずってついにロープブレイク! ここからスパートをかけてドロップキック、バックドロップから最後はジャンピングネックブリーカードロップを決めてフォール、3カウントを奪った。
 試合後、島崎くるみは「もう、千尋さんには簡単に負けまけられませんから。まだまだですよ、あたしは」と意欲的な発言。一方、岡崎千尋は記者団に対して「あそこ(サソリ固め)で決められないなんて、強<なったわね、くるみちゃん」と、笑顔で相手を誉めていた。

第6試合タッグマッチ(45分1本勝負)
○中原千早希(  16分03秒  )キューティ金井●
 浜岡奈々緒(バックドロップホールド)高千穂素子

 高千穂素子はボディスラムからスリーパーホールドで浜岡奈々緒を捕らえるが、浜岡奈々緒はこれを自力で外すと、エルボーパットからフロントスープレックスで高千穂素子をいきなりフォール。慌ててキューティ金井がカットに入る。
 試合は、中原千早希&浜岡奈々緒に対して、キューティ金井がほとんどリング上で対峙する展開となり、12分過ぎには浜岡奈々緒のジャーマンスープレックスホールドでキューティ金井がカウント2.8まで追い込まれる。14分にはキューティ金井が反撃を見せて中原千早希にノーザンライトスープレックスを浴びせたが抵抗もそこまで、最後は中原千早希のバックドロップホールドがキューティ金井に詐裂、試合を決めた。
 試合後、記者団に囲まれた高千穂素子は「……全然動けませんでした。金井先輩の足を引っ張ってしまって……」と暗い表情。キューティ金井は「こんな試合してたら、千種ちゃんに怒られちゃうわよね」とがっくり肩を落としていた。

第7試合30分1本勝負
○ランガ綾木(13分09秒・SOS)マックス・ビューティ●

 マックス・ビューティはいつものパワフルなファイトを見せるが、今日は幾分枝の切れ味が悪い? ランガ綾木に対してチョークスラム、ハワイアンクラッシャーからフォールを取りにかかるが、ランガ綾木はいずれもカウント2.5で跳ね返す粘りを見せる。最後は攻め疲れたマックス・ビューティに対して、フロントネックチャンスリードロップや延髄切り、ナックルアローをぶち込んだ後、最後は前方回転式グラウ
ンド卍固めで極める。

 試合後、勝ったランガ綾木は記者団に対して「いつも通りにやって出るべき結果が出た。それだけのことです」と、珍しくコメントを残している。
 一方、敗れたマックス・ビューティは記者団に対して、「う~ん、こういう~日も~あると~いうことでぇ~。調子~でなかった~わよねぇ~」と語り、首をコキコキ鳴らしながら、控え室に引き上げた。

第8試合タッグマッチ(60分1本勝負)
○荒谷久美(14分14秒片エビ固め)武藤めぐみ●
 南利美(  ダイビングラリアート)ソニア稲垣

 南利美と荒谷久美はあえて対戦相手の武藤めぐみを狙って集中攻撃。自コーナーに引っ張り込んでのエルボー、逆水平チョップ、ミドルキックとやりたい放題。8分過ぎには武藤めぐみがドロップキックを足がかりにフライングニールキックやむとめドライバーで南利美に襲いかかるが、南利美も脇固めで武藤めぐみを捕らえる。ソニア稲垣がカットにはいると、リング上を荒谷久美に任せて、南利美はソニア稲垣を場外乱闘に持ち込む。そして13分過ぎ、荒谷久美が2連発の強引なダイビングラリアートで武藤めぐみをフォール、試合を決めた。

     (試合後のインタビュー)
マイク片桐記者「残念でしたね」
武藤めぐみ「南さんにいいように試合を組み立てられてしまいましたね。シングルプレイヤーだと思われていても、さすがにあの市ケ谷さんのタッグパートナーをつとめてきた人だというか……ああいう巧さを見せつけられると、自分がまだまだ若いんだって思い知らされます」
ソニア稲垣「武藤さん……相手を認めるふりしてさりげなく挑発してません?(汗)」
片桐記者「(苦笑)」
武藤めぐみ「そんなつもりは……あ、でもそう聞こえるかも。最近の南さん見てると(汗)。……まあその時はリングでちゃんと責任は取るわよ。わたしは武田じゃないから」
片桐記者「ところで、直接フォールを取られた荒谷選手とは、来週三冠ヘビーヘの挑戦権を賭けて対戦となりましたが……」武藤めぐみ「南さんが育てただけあって手強い相手よね。ま、それでも勝つのはわたしだけど。でもどっちにしても、今の三冠チャンピオン相手のタイトルマッチよりいい試合を見せられると思うわ。期待していて損は無いわよ」

第9試合『TJLPヘビー級シングル選手権』(時間無制限1本勝負)【20】
○ランサー天川(28分52秒体固め・ディ・ワルキューレ)大高はるみ●
     (ランサー天川が第4代TJLPヘビー級シングル王者となる)

 以前、善女マットでキューティ金井とタッグチームを組んでいたジュニア界の大物・ランサー天川。このところ、体格もウエイトもアップしてきてジュニアをまもなく卒業かと言われていたが、この日の試合はヘビー級戦線になぐり込みを掛けるまさに狼煙をあげる一戦となった。
 王者・大高はるみはいつになく慎重な態度でランサー天川と力比べから入る。ランサー天川は押しつぶされそうになりながら押し戻して飛行機投げ、さらにドロップキックを見舞って髪を掻き上げる。大高はるみは猛然とタックルでランサー天川を叩き伏せると、担ぎ上げてのボディスラム、さらにミドルキックの連発で反撃。
 中盤からはお互いに大技を繰り出す展開。・15分過ぎにはランサー天川がレッグラリアートやムーンサルトプレスでカウント2.5まで追い込めば、大高はるみもパイルドライバー、さらにストレッチプラムで絞めあげる。だが、お互いに決められないまま20分を越える持久戦に突入。
 これまでのランサー天川ならここで息切れを起こすところ。しかし、この日のランサー天川は大高はるみが決めにかかったアックスボンバーからの押さえ込みを2.8、2.9と粘りに粘って切り返し、26分過ぎ、バックドロップから垂直落下式DDTでフォール。これをカウント2.5で大高はるみが跳ね返すと、ランサー天川はさらにSTFを仕掛けて大高はるみを絞め上げる。ついに大高はるみがギブアップ。長い闘いが幕を下ろした。

 試合後、ランサー天川は記者団に対して「大高選手はさすがにヘビー級のメインエベンター、今日勝てたのはたまたまですよ。ところで、これって、真女のヘビー級ベルトなんですね? 善女のヘビー級ベルトはどこに行ってるんですか?」と語っている。
 また、敗れた大高はるみは「くやしい! 確かにしぶとい相手だったけれど、こちらの方が押していた試合だったからね。でも、『ノープロブレム』。これぐらいでへこたれないわよ、あたしは」と悔しそうな顔つきでインタビューに答えていた。

メインエベントタッグマッチ(60分1本勝負)
 グラン陽子(13分34秒片エビ固め)島津七瀬●
○影山真琴(フライングニールキック)エルフィンかおり

 『Bloody Wolf2001』。このインディージュニアタッグチームが、今回は『ブレイジング』に挑戦。ジュニアのタッグチームとして頭角を現し始めたグラン陽子と影山真琴ふたりだが、今日はその勢いのままに島津七瀬&エルフィンかおりへ空中戦を挑んでかき回し、試合の展開を掴むと、12分過ぎにはグラン陽子がDDTからカンクントルネードで島津七瀬をフォール。これはエルフィンかおりがカットに入って事なきを得たが、直後に影山真琴のフライングニールキックがドンピシャに決まって再びフォール、今度はエルフィンかおりのカットをグラン陽子がドロップキックで防いでジ・エンド。

 試合後、勝利したグラン陽子は「どや! 今日はうちらの力を見てくれたやろ? まあ、うちと影山はんが組めば、シングルの世界ヘビー級チャンピオンでも怖いもんあるかいってこと!」と記者団相手に珍しく興奮気味に語る。影山真琴も「その通りだ。ジュニアと思ってナメてかかると痛い目にあうという事を思い知っただろうよ。これで多少なりとも自信はついたな。あたしと陽子ちゃんでジュニアのみならず、ヘビーのベルトも狙ってやる! いいか! ちょっとBWが大人しくしてたらこの体たらくだ! 再びBWが善女をかき回してやる! 6月を楽しみにしときな! ふふふふふ……」と記者団にアピール。
 一方、敗れた島津七瀬は「あのフライングニールキックは効きました。もうちょっと落ち着いて試合しなくちゃいけないですよね」と反省しきり。エルフィンかおりは「あのお二人は、(プロレスが)強いと言うより上手いって感じですよね。でも、今度当たったらこうはいきませんよ」とリベンジを誓っていた。

 なお、島津七瀬は三冠ヘビー級選手権の次の挑戦者に関して希望はないのかという記者団からの質問に対して「ベルトに意欲を持っている方なら誰でもいいですよ」とー且は答えながら、控え室に引き上げる間際に「でも、荒谷久美さんか、武藤めぐみ先輩だったら歓迎ですけど」と付け加えていた。
                  (担当記者:初島純-)

【コメントなど協力:鵜沢あまね様、森中様、daiya◆K・たに様、GNP様】