★★★TMLL3月『GUERRA DE LUCHA LIBRE』シリーズ★★★
◇3月28日(水):メキシコ州メキシコシティ「アレナ・ナウカルパン」:試合開始午後6時

第1試合 20分1本勝負
●カレン・ファレス(8分25秒体固め・延髄切り)ビシャス・ホワイト○

 メヒコファンに人気の高いメヒコのアイドルレスラー、カレン・ファレスを、ビシャス・ホワイトが一蹴。日本から来たファンにプレゼントされたというマスクを被ってご満悦のビシャス・ホワイトは、試合後、記者団が何を尋ねても「シーット、シーット、アベーック、アベーック」と謎の言葉を言い放つのみで控え室に引き上げた。

第2試合 タッグマッチ(20分1本勝負)
 KUMA(              9分47秒)KUMAの偽者(ケンドー小太刀)●
○エル・トパシオ(スコーピオンデスロック)ゼロ・ファイター

 今シリーズはサミィ・ブラッドショーを破るなど、その力のあるところを見せつけているKUMA。今日はシロクマ姿で登場。一方、対戦相手のケンドー小太刀がなんと、ブラックベアーの着ぐるみで登場。KUMAがホワイトボードでケンドー小太刀に文句を云うと、ケンドー小太刀は黒板にチョークでやり返す。
 試合は、見事にラリアートを決めたKUMAがケンドー小太刀をフォール、カットしたゼロ・ファイターに怒って襲いかかったKUMAがそのまま場外乱闘に入り、その間に、エル・トパシオがケンドー小太刀をサソリ固めで極めてジ・エンド。

第3試合 20分1本勝負
○ラ・アマティスタ(8分57秒体固め・ミサイルキック)ビシャス・ブラック●

 ビシャス・ホワイトが被っていたマスクを被ってビシャス・ブラックも挑んだが、結果はラ・アマティスタがえげつない顔面ミサイルキックを浴びせてジ・エンド。
 試合後、ラ・アマティスタは「(あのマスクは)アイドルにしか神通力を発揮しないのよ、きっと」と苦笑していた。

第4試合 6人タッグマッチ(45分1本勝負)
 ラ・ペルフェクタ(12分27秒)エンフェルメラ蘭々
 チョチョカラス(  片エビ固め)ジェニー・サモアン○
●エム・サンド(    ラリアート)ウルティモ・ラドローナ

 リンピアトリオが6分過ぎ、3人同時のトペをルーダ側に放つなど、ルチャ・リブレらしい派手な展開。しかし、エンフェルメラ蘭々はハリセン攻撃、ウルティモ・ラドローナはビール瓶攻撃と反則技を繰り出して形勢逆転、最後はジェニー・サモアンがきっちり決めてジ・エンド。

第5試合『さよならミリア・メアーズ引退記念』(30分1本勝負)
○ミリア・メアーズ(15分58秒体固め・パワースラム)レベッカ・レオン●

 2度目の引退試合となったミリア・メアーズ。対戦相手のレベッカ・レオンにまるで教え込むかのようにバックドロップ、STF、、ツームストンパイルドライバーにパワーボムと決めて、最後はパワースラムでジ・エンド。
 今日の試合を見る限り、まだまだ現役でやれそうなのだが、これが引き際というモノなのか? 試合終了後、デスピナ・リブレをはじめ選手達やオーナーのベル・ゲイム氏から花束とねぎらいの言葉を受けて、またひとり、美しさと強さで我々を魅了したエンジェルがリングから去っていった……。
 ミリア・メアーズは、今後しばらくは、デスピナ道場でインストラクターとして指導に当たることになっている。
 試合後、レベッカ・レオンは「試合中に、ミリアさんに『後は任せたから』っていわれちゃって……今日は絶対に勝って送り出そうと思ったんですが、あたしも、まだまだですね」と涙ぐみながら記者団に答えていた。

第6試合 タッグマッチ(30分1本勝負)
 ルナ・アルパナ(11分18秒体固め)エル・ドレック
○デスピナ・リブレ(垂直落下式DDT)ネグラ・ティグレータ●

 試合後、ミリア・メアーズの引退に関連して尋ねられたデスピナは「わたし? まだまだ引退しないわよ。なんたってこの企画の主催者のお気に入り(苦笑)なんだから」と冗談(?)で煙に巻いたあと「本音を云わせて貰えればね、あたしの目標はNWWAメキシコヘビー級シングルベルト! 絶対に取りたいのよ」と、なんとも大胆なタイトル奪取宣言が飛び出した。

メインエベント『NWWAメキシコヘビー級シングル選手権』(時間無制限1本勝負)
○アニー・ビーチ(18分35秒体固め・フライングストロベリーキック)サミィ・ブラッドショー●
    (アニー・ビーチは第3代NWWAメキシコヘビー級シングル王者となる)

 サミィ・ブラッドショーは、日本で使っている入場テーマ『夢みれば夢も夢じゃない』で登場。今シリーズは格下のKUMAに敗れるなど、不調のようだがどうなるか?

 試合は、序盤から落ち着いた試合展開。ボディスラムやドロップキック等でお互いの出方をうかがっていた。8分過ぎから徐々にヒートアップ、10分過ぎにはバックドロップホールドを見せたアニー・ビーチがカウント2.5、まで追い込むと、12分過ぎにはサミィ・トルネード・プレスが炸裂、サミィ・ブラッドショーがアニー・ビーチをカウント2.5まで追い込む。
 14分過ぎ、場外に落ちたアニー・ビーチにプランチャーを仕掛けたサミィ・ブラッドショー。だが、これをなんとアニー・ビーチが強引にラリアートでたたき落とし、サミィは額を割って流血。そこから、我を失ったようにサミィ・ブラッドショーがラフ・ファイトを展開。ゴツゴツとしたパワーファイトが展開されたが、ついに18分過ぎ、アニーをロープに振ってのラリアートで仕留めようとしたサミィ・ブラッドショーに対して、リープフロッグで交わしたアニー・ビーチが、ロープの反動を利用した折り返しのフライングストロベリーキックを叩き込む! カウント3をついに奪ってアニー・ビーチが勝利を収めた。
 観衆の大歓声の中、NWWAのメキシココミッショナーでもあるデスピナ・リブレからNWWAメキシコヘビー級シングルベルトを受け取ったアニー・ビーチは、リングを飛び跳ねて観衆にアピールしていた。

 試合後、デスピナ・リブレはコミッショナーの立場から「本来ならば地域ベルトを獲得した王者は、その地域から出る際にはベルト返上となるんだけれど、今回、アニー・ビーチの4月の日程は急な変更が出来ませんから、特例として4月中メヒコを離れることを認めます」と公式に発表した。そのあと非公式に「次の対戦相手はこの私よ!」と、ニヤリと笑いながらアピールしていた。
 また、サミィ・ブラッドショーは記者団に対して「今月はもうメロメロ。来月は休ませてもらって、鍛え直してこようかなぁ……」と、普段の超強気は影を潜めてしまった様子。

              (この項、初島純一)