★★★3月『パッパラ連合VS嫉妬団』シリーズ★★★
◇3月18日(日):西宮原特設リング(3000人収容):試合開始午後6時

 この日の興行開始前、『Sitto団』のマスクド・ジェラシー2号と『はぐれ宇宙軍団』の戸丸さやかが、通路の奥でひそひそ話し合っていたのを記者が目撃した。どうやら、メインエベントの打ち合わせのようだった……。

第1試合 15分1本勝負
○ランガ綾木(2分58秒・卍固め)島津姫久●

 ゴングと同時にランガ綾木が猛ラッシュをかけて、ロー、ミドル、ハイの蹴りを繰り出しながら島津姫久をダウン。引っ張り上げるように起こすといきなり卍固めを極めてギブアップを奪った。

第2試合 20分1本勝負
○ミミ吉原(11分08秒体固め・オーロラスペシャル)KUMA●

 KUMAがラリアート、DDT、パワースラムとパワー殺法で押しまくるが、ミミ吉原はこれに耐えて8分過ぎ、フェイスロックから関節技で反撃開始。フロントスープレックスからカウンターキック、最後は型に担ぎ上げてのバックドロップでKUMAをフォールし、逆転勝利。
 試合後、今月限りで引退を表明しているミミ吉原は「来週の試合で、最後にしたいと思います。出来ればシングルでやりたいですね。対戦相手の希望? まあ、どなたでもいいですけれどね」と、淡々と語っていた。

第3試合 タッグマッチ(30分1本勝負)
 菊池理宇(           9分05秒体固め)藤島瞳
○イチカラットASAMI(ダイビングボディプレス)服部プチ子●

 『猫軍団』のイチカラットASAMIと服部プチ子が、ベテラン選手のアシストを受けての対決となったが、投げ技主体でダメージを蓄積させたイチカラットASAMIのプレス技で決まった。

第4試合 20分1本勝負
○シスター・リリス(12分07秒体固め・ヘルプレス)ソニア稲垣●

 ソニア稲垣はシスター・リリスの弱点であるサブミッション戦に持ち込んで、スリーパーホールドやアキレス腱固めで絞め上げる。シスター・リリスは何度となくロープブレイクをしながら10分過ぎ、延髄切りが決まったところからスパート、畳みかけるようにバックドロップ、ラリアート、ミサイルキックを放ち、ノーザンライトスープレックスからの押さえ込みをソニア稲垣がカウント2.5で返した直後、トップロ-プから高高度のボディプレスを浴びせてジ・エンド。

第5試合『オムニメック日本上陸』(20分1本勝負)
○マッドキャット(6分39秒体固め・バルキリースプラッシュ)島津七瀬●

 WWRPの『チームOMNI』のマネージャーとして知られるマッドキャットがついに日本上陸。両腕から放たれた赤と青のレーザーが会場を照らし、派手な演出で登場。対戦相手は、島津七瀬。「ナナセ、ユーアー、キル!!」とマイクパフォーマンスをやらかしたマッドキャットは、ゴングの前にドロップキックで島津七瀬を強襲。
 試合は、飛び技主体に素早い動きのマッドキャット、島津七瀬のラリアートをリープフロッグでかわして振り向き様にウラカン・ラナからのレッグロールクラッチホールドの奇襲を見せ、観衆を沸かせる。最後は、ムーンサルトプレスの形から、横回転のひねりを加えたセントーンで島津七瀬を押しつぶした
マッドキャットが勝利した。
 だが、3カウントの後も島津七瀬に殴る蹴るの暴行を加えるマッドキャットに対して、花道からマイティ祐希子、ボンバー来島が救援に駆けつけ、マッドキャットにダブルのラリアートを放つなどして大乱闘に発展。
 試合後、マッドキャットは「あのふたりは何だ?! この私に刃向かう奴は誰だろうと許せない! いつかこの借りは返させてもらうからね!」と吼え立てて、試合会場を後にした。

第6試合 30分1本勝負
○桜木雪乃(11分14秒片エビ固め・逆1本背負い)マックス・ビューティ●

 マックス・ビューティのパワーファイトを上手く受け流しながら、ハンマー投げやフロントスープレックスなど投げ技主体で試合を運んだ桜木雪乃、途中、マックス・ビューティのマックスクラッシャーをまともに食らうシーンもあったがカウント2でこれを返し、最後は巨体の相手を逆1本背負いで投げ飛ばしてフォール、格の違いを見せつけた格好。

第7試合 タッグマッチ(45分1本勝負)
○マイティ祐希子(          12分21秒)結城千種●
 ボンバー来島(ドラゴンスープレックスホールド)キューティ金井

 7分過ぎ、ボンバー来島のナパームラリアートがキューティ金井に炸裂してフォール、これを結城千種がカットに入って事なきを得たが、直後にマイティ祐希子が結城千種を場外に叩き出し、すかさずプランチャーを浴びせる。
 試合は、キューティ金井にボンバー来島がエプロンサイドでパワーボムを決めている時に、マイティ祐希子が結城千種を飛龍原爆固めでジ・エンド。祐希子/来島組の流れで終始展開した試合だった。

メインエベント『ノーロープ有刺鉄線電流爆破ストリートファイト
      ・はぐれ宇宙軍団の乱入付き3WAYSデスマッチ』(時間無制限1本勝負)

○マスクドジェラシーBLACK(8分33秒体固め・ジャーマンスープレックス)ビッグバン徳山●

    (登場選手)
『パッパラ連合』:富沢レイ/グラン陽子/エルフィンかおり/バーニング平/鳥嶋くるみ
『Sitto団』:マスクド・ジェラシー1号/スーパーパイレーツ/マスクドジェラシーBLACK
               /マスクド・ジェラシー2号/華山麗子
『はぐれ宇宙軍団』:ビッグバン徳山/戸丸さやか/リザード平河/今川麗美/天城芽亜理/猫山紀子

 20分の休憩を挟んで、ついにメインエベント。極悪なストリートファイトに登場は16選手。
さっそくマクスド・ジェラシー1号が「はぐれ宇宙軍団などひとひねりだ! 嫉妬のパワーを今こそ見せてくれる!」とマイクパフォーマンスをやらかせば、ビックバン徳山は「上等だ。誰が宇宙一なのか思い知らせてやろう!」とやり返す。この様子を、グラン陽子はニヤニヤと笑って見ている。
 そして、試合開始のゴングが打ちならされる。すると、『Sitto団』と『はぐれ宇宙軍団』の11名はたちまち『パッパラ連合』に襲いかかり、不意を付かれた格好のグラン陽子らはたちまちのされてエプロンへ落ち、激しい電流の火花と爆発が起こってあっという間に戦闘不能状態に陥った。
 その後、本番はこれからとばかりに、『Sitto団』と『はぐれ宇宙軍団』が激突。次々と電流と爆発の餌食となって行く中、最後に残ったマスクドジェラシーBLACKがビッグバン徳山をジャーマンスープレックスからのフォールで3カウントを奪ってジ・エンド。
 試合後、『パッパラ連合』のグラン陽子は通路の奥でいじけてコメントが取れない。代わって全身擦り傷だらけの富沢レイが「……策士、作に溺れるってところねぇ」と謎の言葉を残して、控え室に引き上げた。

              (この項、湯浅健一)