Girls Prade 第1戦
2月5日 東京 ディファ有明

 GQCネットワーク各団体、ヘビー&ミドルの代表チームによる混合タッグリーグ戦が開幕。
 交わらないと思われていたジュニア(GQC内ではミドル)の重鎮NANAが師匠である松井香織とのタッグでリーグ戦にエントリーするというサプライズもあり、注目を浴びる大会となった。
 あらゆる勝ちが2点、あらゆる負け、引き分け0点、同点決戦の場合は直接対決で勝利しているチームが進出と言う過酷なルールのもと、A・B両ブロック、16チームが激闘を繰り広げる。

第1試合 ヘビー&ミドル混合タッグリーグ Aブロック
アニタ・アッサム    対 カーラ・ウィンダム
ミント・キャンディート   ミナ・クラフト
(カナダ・SPWA)     (アメリカ・RAW)

 ヘビー&ミドル混合タッグリーグ第1戦。
 先発はミドル勢となるミント対ミナ。
 ロナ以上のトリッキーな動きを身上とするミントと人気ゲームキャラをモチーフとした“トゥームレイダー”ミナが、ゴングと同時にロープワークを駆使してぶつかりあう。
 ミントがローリングソバットのタイミングで後頭部をふくらはぎで蹴り飛ばすローリング延髄でミナを吹っ飛ばすと、すかさずバック転してムーンサルト・ニードロップ。
 おっとり刀でリングインしてきたRAWのベテラン、カーラ・ウィンダムがビッグ・ブーツ(フロント・ハイキック)でミントを蹴り飛ばし、ミナを救出。ミントをロープに飛ばすと、キチンシンクでその腹に膝を叩き込む。
 モロにみぞおちに食らったミントが悶絶し、アニタとタッチ。怒涛のごとくリングに飛び込んできたアニタが、カーラに強烈なハンマーライン(ラリアット)。
 重い一撃を食らったカーラがマットに倒れると、引き摺り起こしたアニタがリフトアップして放り投げ、パワーをアピールする。
 流れを掴みかけたアニタ組だったが、ミナが背後からミサイルキックを打ち込む。
 ミドル勢のトリッキーな動きとヘビー勢のパワーファイトが噛み合って、試合は長期戦に。
 ミントにビッグブーツを叩きこんで、カーラがフィニッシュアピール。
 救出に入ってきたアニタをブレーンバスターで場外に叩き出す。
 すかさず、ミナがコーナートップから華麗に舞ってプランチャを決め、場外でアニタを釘付けに。
 その間に、試合権利を持つミントをカーラが捕らえる。フロント・ネックロックの体勢から背中で受け身を取るように倒れ、ミナを頭からマットに叩き付ける。
 必殺のDDT一発で、ミントからフォールを奪い、勝ち点2を奪取した。

 アニタ 60分1本勝負  カーラ○
●ミント          ミナ
(勝ち点0)        (勝ち点2)
※20分52秒 DDT→体固め

第2試合 ヘビー&ミドル混合タッグリーグ Bブロック
リリアン・ディーン 対 ジェミー・ジャレット
メイ・テイラー     HIMIKO
(イギリス・BAWL) (アメリカ・RAW)

 BAWLロイヤルシスターズのリリアンとメイが、ミドル王座の失態を取り戻すためにリーグ戦にエントリー。ジェミー・ジャレット&HIMIKOと言うRAWトップチームと対戦する。
 先月行われたGQCシングル戦ではメアリーに敗北したジェミーだが、RAWチャンピオンとしてはここで勢いを取り戻したいところ。パートナーであるHIMIKOも、GQCミドル王座決定リーグ戦で女王となったアンリ・ハートに唯一黒星を付けたレスラーである。
 試合開始直後からメイの動きが鈍い。気負いがメイの動きを鈍らせてしまっている。
 HIMIKOのアッパーブローが打ち込まれ続け、本来の動きがまったくできないのだ。
 リリアンがなんとか流れを掴もうと奮闘するも、ジェミーの老獪な古典的アメリカン・スタイルとHIMIKOのアッパーブローを中心としたいなしのテクニックのダブルで攻められては万事休す。
 後ろではなく前に叩き付ける河津掛け、ストローク(河津掛けフェイスバスター)をズバリと決めたジェミーがメイをフォールし3カウント。
 ロイヤルシスターズは課題の残るリーグ初戦となってしまった。

 リリアン 60分1本勝負  ジェミー○
●メイ            HIMIKO
(勝ち点0)          (勝ち点2)
※15分25秒 ストローク(河津掛けフェイスバスター)→片エビ固め

第3試合 ヘビー&ミドル混合タッグリーグ Aブロック
ライナ・ギブソン  対 ブリジット・クラウザー
シンディ・ライバー   アンジェラ・エクスタイン
(イギリス・BAWL)    (ドイツ・CWP)

 BAWLからエントリーしているハードロック系のライナとパンク・ロック系のシンディが組んだロックコンビが、ドイツマットのトップチームと対戦。
 ブロンドをブルーとピンクに染めたパンクスタイルのシンディが、ナックルパートを繰り出してアンジェラに襲いかかるも、重いミドルキックをくらって動きが止まってしまう。
 BAWLマットではタッグチーム『ファンタスティック・ロッカーズ』として活躍しているライナが、経験不足のシンディを引っ張って流れを作ろうとするが、アンジェラがキックで断ち切って、それを受けたブリジットがパワーで圧倒しドイツ勢が優勢に。
 アンジェラが、ライナに大車輪キック(縦回転ニールキック)を打ち込んで分断。
 その間に、ブリジットがジャンピング・ネックブリーカーから、シンディをパワーボムの体勢に捕らえる。
 一気に肩まで抱え上げてから、シンディのコスチュームを掴んで頭上いっぱいまで差し上げるラストライドの体勢に。そこから尻餅をつきながらライガーボムの形でシンディをマットに叩き付ける。
 初公開のカイザーボム(ビルディング・ボム=ラストライド式ライガーボム)で、ブリジットが3カウントを奪った。

 ライナ  60分1本勝負  ブリジット○
●シンディ          アンジェラ
(勝ち点0)          (勝ち点2)
※15分41秒 カイザーボム(ビルディング・ボム=ラストライド式ライガーボム)→エビ固め

第4試合 ヘビー&ミドル混合タッグリーグ Bブロック
大鷹なるみ   対   大塚雪緒
羽鳥真澄        中原千早希
(日本・フリー/KIZUNA)(日本・KIZUNA)

 日本勢同士の対戦となった第4試合。
 キックボクサースタイルの羽鳥が組むのは大鷹なるみ。対する青コーナーは、大塚雪緒が先輩である中原千早希と組んだフレッシュコンビである。
 グローブをつけた両手を振り回すような強烈なフック連打で、先発した羽鳥が大塚に殴りかかる。
 1歩も引かない気迫のパンチ連打をくった大塚がもんどりうって倒れると、マウントポジションを取った羽鳥がパンチを打ち下ろしてさらに追い打ちをかける。
 飛び込んできた中原が羽鳥の背中めがけて強烈なローキックを打ち込んでカット。あまりのダメージに、軽量の羽鳥がマットでのたうつように倒れる。そこを無理やり引き摺り起こしてキャプチュードでぶん投げていく。
 ほぼ同時にパートナーと交代した両チーム。駆け込むようにリングインしてきた中原を、大鷹が冷静に膝を付くエルボースマッシュで迎撃。
 ノーモーションのフロント・ハイキックを打ち込んで、背後を取るやフルネルソンで抱え上げ、背中からマットに叩き付けるフルネルソン・バスター。
 ダメージの大きい羽鳥をカバーして大鷹がスパートをかけるが、中原のジャンピング・ハイキックと大塚のラリアットのサンドイッチをくらってしまうと、動きが鈍ってしまう。
 なんとか蘇生した羽鳥が大鷹とタッチして、パンチを振り回して行く。
 だが、大塚がラリアットで吹っ飛ばす。引き摺り起こした羽鳥を背後からアトミックドロップの体勢で高く抱え上げると、助走をつけて顔面からマットに叩きつける。
 このリーグ戦のために新開発したフェンリル・エクスプロージョン(CTB=クラッシュ・サンダー・バスター)が炸裂。
 中原が大鷹をコーナーで押さえている間に3カウント。
 このリーグ戦にかける大塚の意気込みが感じられる1戦だった。

 大鷹なるみ 60分1本勝負  大塚雪緒○
●羽鳥真澄           中原千早希
(勝ち点0)           (勝ち点2)
※17分56秒 フェンリル・エクスプロージョン(CTB=クラッシュ・サンダー・バスター)→体固め

大高はるみ(善日本女子プロレス) 中原千早希
写真(大鷹なるみ・中原千早希)

第5試合 ヘビー&ミドル混合タッグリーグ Bブロック
ラミア・スミス 対 クリスティナ・ベノイ
エルザ・レオン   アンリ・ハート
(カナダ・SPWA)   (カナダ・SPWA)

 津上の負傷欠場を受けて急遽参戦が決まったラミア&エルザ対クリス&アンリのカナダ勢対決。
 お互いに手の内がわかっているだけに、ハイスパートながら緻密なレスリングを展開する両チーム。
 エルザがタッグ巧者としての面を見せて、試合をリード。常に2対1の状況を作り上げ、クリス&アンリを翻弄する。
 クリスがクリップラー・クロスフェースロック、アンリがシャープシューター(ステップオーバー式クロスヒール・ホールド)とフェイバリット技でエルザからギブアップを狙うも、その度にラミアがそのパワーでことごとくカット。
 最後は100近いという驚異の握力のアイアンクローでクリスを捕らえる。そして、高々と差し上げてマットに叩きつけるアイアンクロー・スラム3連発からフォール。
 飛び込んできたアンリをエルザがニールキックでカットしている間に3カウント。

○ラミア 60分1本勝負  クリス●
 エルザ          アンリ
(勝ち点2)        (勝ち点0)
※26分13秒 アイアンクロー・スラム→体固め

第6試合 ヘビー&ミドル混合タッグリーグ Aブロック
ジャンヌ・ラサ    対 松井香織
アンナマリー・リオン   NANA
(フランス・FWA)      (日本)

 フランスマットのトップレスラー、ジャンヌ・ラサが初来日。歩く宝塚と呼ばれるアンナマリーとタッグを組んでの初戦の相手は、今リーグ戦のビッグサプライズとなった松井香織&NANAの師弟タッグ。日本マットでも有数の実力者である松井とNANAとの対戦は、フランス勢の実力を測る試金石となる。また、GQCネットワークそのものの評価にも繋がる対戦である。
 ドラゴンシスターズとも言える松井&NANAがコールされると、観客から大歓声が沸き起こる。コーナーで待ち構えるフランス勢も、その歓声に思わず苦笑するしかない。
 赤コーナーの先発はジャンヌ。
 青コーナー側は、飛び出そうとしたNANAを制して松井がリングに残る。
 初対決のフランス勢とのぶつかり合いに、鋭い視線を飛ばす松井。それをいなすかのように、ジャンヌがゆっくりと歩み寄る。
 GQCと言えばリストロックと呼ばれるほどリストコントロールが重要な要素である。それに対して挑むように松井がジャンヌの手首を掴んだ。次の瞬間には手首を返したジャンヌが松井のリストを固定し、俯かせるように肘を伸ばして固定してしまう。
 まさかと言う表情を浮かべながら固定された肩をフォローするかのように、上体を屈めるしかない松井。
 それを受けて、ジャンヌがマットに押しつけるように体重をかけていく。
 その状況に観客から「おーっ」と言う感嘆の声が洩れる。
 前転して固定された腕の稼動範囲を広げて、脱出しようとするがジャンヌはそれを逃がさない。
 ニー・オンザ・ベリーの形で膝で松井の身体をマットに押さえつけ、その額をパチンとはたくと、膝を外してニュートラルコーナーに下がって行く。
 それにカチンと来たか、松井が立ちあがるとダッシュでジャンヌに向かって行き、掌低打ちで吹っ飛ばす。
 頭を振りながら立ち上がるジャンヌが、もう一度打ち込んできた松井の腕を巻き込むようにロックすると、肘を極めながらホイップ。
 アマレスや柔道などとまったく違う、フランス式レスリングに松井が面食らうなか、ジャンヌが次から次へとリストコントロールしながら組み付いて、豪快なスープレックスでぶん投げる。
 相手コーナーへ松井をホイップし、ジャンヌがアンナマリーとタッチ。
 アンナマリーがNANAに出て来いと手招きする。タッチを受けたNANAが、勢い良くリングイン。
 ルチャをベースにした早い動きからのトリッキーな関節技が持ち味のNANAが、組みつこうとした瞬間、その腕を巻き込むようにロックしてアンナマリーが後方に反り投げる。
 ガットレンチでNANAの胴をロックすると、独特の捻りを加えた変形のサイドスープレックスをアンナマリーが連発する。
 なんとかクラッチを切って関節に持ちこもうとするが、その前にマットに叩きつけられてしまっては、どうしようもない。
 それでも得意の変幻自在な腕十字を仕掛けるが、極めきれない。
 ポイントをずらされたり、完璧に入ったと思ってもロープ際だったりと、自分のペースを作ることが出来ない。
 ジャンヌとアンナマリーの作り上げるリズムに上手く乗ることができず、翻弄されてしまう松井&NANA。
 それでも松井が打撃で打ち倒し、NANAが極めにいくことで完全に流れを奪われることなく試合が進んで行った。
 だが、リストロックでクルクルとコントロールしてクロスアームの体勢になって投げるジャンヌのリストロックジャーマンスープレックス(ジャガー式スープレックス)・ホールドを松井が受けて万事休す。
 NANAがカットに入りタッチを成立させるが自コーナーで松井がグロッキー状態に。
 リングインしたNANAが腕を取り、飛び付き腕十字に行くと見せかけて、ヘッドシザースの要領でジャンヌの背中側を振り子のように回って、回転エビ固めで丸め込む。
 まさかのエビ固めに慌ててジャンヌがカウント2でキックアウト。
 すかさずNANAを一瞬でリバース・ハーフネルソンで固定するとハーフハッチでマットに叩き付け、アンナマリーとタッチし、コーナーの松井をドロップキックで場外に叩き出し、釘付けにする。
 リング上はNANA対アンナマリー。
 NANAがエルボーを打ち込んでアンナマリーの動きを止めるとカサドーラで飛びついた。
 エビ固めか。それとも膝十字固めに繋ぐNANA☆キャプチャーか。
 どちらでも勝利を得られるタイミングで仕掛けたカサドーラだったが、アンナマリーがNANAの胴をガッチリとホールドするとぶっこ抜きジャーマンスープレックスで大回転。
 顔面からマットに叩き付けられ、大の字となっているNANAを、間を置かずに引き摺り起こすとフルネルソンでぶん投げる。
 空中でクラッチを外し、自らが半回転しながら、NANAの身体を空中で大車輪のように回転させて顔面からマットに叩き付けてフォール。
 初めて食らう、アンナマリーのフェイバリット技である変形サルト、ローゼス・スクリーマー(フルネルソン・バースト)に、NANAはフォールを返せず3カウント。
 まさかの松井&NANA組の敗北に驚きを隠せない観客。 レフェリーの勝ち名乗りを受けたフランス勢が勝利をアピール。試合開始時とは正反対に、大歓声を受けながら退場して行った。

 ジャンヌ   60分1本勝負  松井香織
○アンナマリー          NANA●
(勝ち点2)           (勝ち点0)
※22分24秒 ローゼス・スクリーマー(フルネルソン・バースト)→片エビ固め

松井香織【WWPL引退選手】 NANA(伏龍)(WWPL)

写真(松井香織・NANA)

※コメント
 試合後のフランス勢をマスコミが取り囲み、松井&NANA組との試合を終えてのコメントを求める。

ジャンヌ 「日本のトップファイター相手に上々の出来でしょう。この勝利をステップにこのリーグ戦で、わたしたちフランス勢を印象付けられたらと思っていますけれど」
アンナマリー 「GQCネットワーク内ではランカー外の私ですけれど、元4冠王者相手にこの結果ならミドル級制覇も夢じゃないでしょう。この勝利が価値あるものとなるためにも、次の試合からがんばってもらえるといいんですけれど」


第7試合 ヘビー&ミドル混合タッグリーグ Aブロック
荒谷紅美    対  永倉ちづる
高村あかね      椚木 純
(日本・KIZUNA)   (日本・フリー/KIZUNA)

 KIZUNA勢同士の対戦となったメインイベント。
 ベテランの域に達しつつある永倉がKIZUNAで最もキャリアの若い椚木を引き連れて、荒谷&高村という強力タッグと対戦する。
 出ようとする椚木を制して、永倉がリングイン。それを受けて荒谷が高村をコーナーに下がらせてリングに残る。
 ロックアップでがっぷり四つに組んで試合はスタート。
 力比べでは荒谷に分があるが、押し込んでくる力をいなした永倉がバックを取ってテイクダウン。スリーパーで絞めながらスタミナを奪いにかかる。
 背中に背負った状態で無理やり立ち上がった荒谷が、後ろ受け身を取るように永倉を叩き付けて振りほどく。
 このリーグ戦で不甲斐ない成績を残したら、という最後通告を南総帥から受けたと言う荒谷が、積極的に試合をひっぱっていく。
 逆を言えば、そこまで追い詰められる前になんとかなっていればいいのだが。
 波に乗れさえすれば、その強さを発揮できる荒谷が、椚木の腕を絡めるようにして極める変形のハーフネルソンの体勢から、背中合わせになって顔面からマットに叩き付ける新技バイバレー。
 永倉のフォローを受けた椚木の健闘も光ったが、荒谷&高村という高い牙城を崩すことはできず、3カウントを奪われてしまった。

○荒谷紅美  60分1本勝負  永倉ちづる
 高村あかね          椚木 純●
(勝ち点2)          (勝ち点0)
※16分32秒 バイバレー→体固め
荒谷久美【KIZUNAファクトリー参戦選手】高村あかね【KIZUNAファクトリー参戦選手】

写真(荒谷紅美・高村あかね)