母の日のきょう、北九州市の義母の家に向かう途中の田園風景。
その前に先月中旬、
同じ場所から見た風景を。
そして、きょうの午後。
時折大粒の恵みの雨の中。
田植えの時期になりました。
田植えといえば、初めて黒澤映画
『七人の侍』を観た時のこと。
侍たちの犠牲によって、村を襲う野武士たちから解放された寒村の、
田植えシーンが忘れられない。
村を襲う野武士たちを撃退したことで、安堵する村人たち。
晴れた空の下で笛太鼓が明るく鳴り響き、村娘たちが田に入り苗を植えていく。
白い足が作る逆さ富士と、明るい田植え歌が強烈でした。
野武士たちに勝利した勘兵衛(志村喬)がつぶやく。
「今度もまた、負け戦だったな。」
「勝ったのはあの百姓たちだ。わしたちではない・・・。」
含蓄のあるセリフです。
きょう北海道最北端の稚内で桜開花宣言がありました。
鹿児島の桜開花から北上していって
4か月後です。
田植え時期のズレはどうなんでしょう。
コロナ禍で子どもたちが通う学校が
3か月ほど休校になっています。
そのせいか、最近になって、学校の9月入学の話が急浮上。
全国放送のTVアナウンサーが「やっぱり入学式は桜の季節がいい」と発言。
東京基準だね、とツッコミを入れました。
稲作と女性労働の映画といえば、
イタリアネオレアリスモを代表する映画
『にがい米 Riso Amaro』
(1949年伊 白黒)
監督:ジュゼッペ・デ・サンディス
出演:シルヴァーナ・マンガーノ
『にがい米』 VHS:V148F1480
ヘラルド・ポニー
映画コレクションから
北イタリア・ポー川流域の水田地帯を舞台にした農民たちの労働映画。
出稼ぎの女性季節労働者と地元の女性田植え労働者の争い。
稲刈りのシーンが印象的。
いや、主演シルヴァーナ・マンガーノ(当時18歳)の白い足が躍動的。
ブログ管理人が足フェチみたいな誤解を受けそうですが、足に寄せる想いの究極は、
文楽『曽根崎心中』(近松門左衛門)
でしょう。
元禄のロミオとジュリエット?
天満屋(てんまや)の遊女お初(はつ)は、
縁の下に隠れている
醤油屋の手代徳兵衛に足をそっと下ろし、徳兵衛が
その足首をのどに当てたことで自殺する意思を確認します。
その場面がたまりません。
この話の続きは、またいつか。
【北イタリア関連拙ブログ】
イタリア映画(2013/03/09)
https://ameblo.jp/jksta-322/entry-12526976792.html
北イタリア ミラノ、ボローニャ、パルマ、クレモナの旅(2012/11/18)
https://ameblo.jp/jksta-322/entry-12526976498.html
北イタリアミラノ(2013/03/27)
※北イタリアの旅 連続51回連載のうち第1回目
https://ameblo.jp/jksta-322/entry-12526976802.html