無人島に1冊だけ本を持っていくとしたら、何をもっていきますか。


司馬遼太郎は親鸞の『歎異抄』と答えたそうです。最近発売の歎異抄本の新聞広告で知りました。


わたしだったら、『スケッチブック』かなぁ。半人半魚のモデルを毎日描きたいものです。島に自生する木の枝を炭化した筆記具でもいいのですが、6Bの鉛筆があれば なおよろしい。

 

作家・髙村薫さんがこの問いかけに「植物図鑑」と答えていたことがずっと記憶に残っています。いい人だ。


昨秋、高校生から頂いた本用の栞が重宝しています。ラミネート加工された栞に印刷されてある言葉が、罪深き者へ突き刺さりました。

 

 

別れる男に、花の名前を

一つ教えておきなさい。
花は毎年必ず咲きます。 

『植物図鑑』有川浩/著

 

 

写真は、きょう胸ポケットに ひそめた文庫本『小出楢重随筆集』 (芳賀徹編 岩波文庫1987)と、そこに挟んでいる栞です。

 

最近、画家・小出楢重の画集や随筆を再読しています。