北九州市立美術館本館で「青柳喜兵衛きひょうえ とその時代展」 を観ました。(11/3)
以前、本館上部3階の常設展示室※で観た青柳の代表作の1枚で、亡くなった次男を描いたという「天翔ける神々」(1936年)が印象に残っていたので、今回の企画展を待ち望んでいました。
「青柳喜兵衛とその時代展」 会場入り口パネル
絵は 《天翔ける神々》(1936)
友人の夢野久作が没した後に彼を想い描いた肖像画や、久作の著作『犬神博士』 をはじめとする装丁や挿し絵、郷土玩具本の挿絵などに足が留まりました。
最も惹かれたのは、出品目録A-56、「婦人座像」(1935年同館蔵)。 フランスの画家アンドレ・ドランの作品に近い雰囲気がありました。
夢野久作や小出楢重、岸田劉生が好きな人はオススメです。 (作品保護のためらしいのですが、照明が暗く、展示品の細部が見づらいと思いました。 そして室温も・・・湿度が低いので、より寒く感じます。 長時間の鑑賞をされる方は、風邪をひかぬようご注意を。 会期は11日・日曜まで。)
本館前(エレベーターホール下)の 四季桜
寒い季節に咲くエドヒガンとマメザクラの交雑種とか。
本館から別館「アネックス」(市民ギャラリー)へ渡る回廊、連絡通路 です。
この連絡通路、眼下に洞海湾や日本を代表する工場群が見渡せます。
行き方が分かりづらいので、係の方に聞いて下さい。
回廊の突き当り、アネックス最上階の「アトリウム」。
6年くらい前までは水を入れていました。
「丘の上の双眼鏡」 と呼ばれている本館上部の常設展示室 (2018/11/03)
わたしには、ところてん筒(寒天押し出し器)に見えます。
※本館上部3階の常設展示室の中にドガ、モネ、ルノワール、マグリッド、バスキア、浜田知明、北斎、草間彌生などのコレクションがあります。 お見逃しなく。
photo: Jun-ichi Kinoshita
別館最上階のアトリウム(中庭)。 中央の水が抜いてありました。
仲良し女の子二人が無邪気に遊んでいる光景は、
英国の絵本に出てくる花の妖精フラワーフェアリーのようでした。
【関連拙ブログ】
妖精がいたレオナール・フジタとパリ展 (2013/09/23)から
「ターナー展」北九州市立美術館本館 リニューアルオープン記念展 (2017/12/14)