《最後の晩餐》 サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
正面ファサードはゴシック様式
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
丸天井クーポラ
1980年、 ルネッサンス期を代表するサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会と、隣接するドメニコ派修道院食堂が、世界遺産(文化遺産)に指定されました。
修道院食堂には、レオナルド・ダ・ヴィンチが1495年から97年にかけて描いた《最後の晩餐》があります。
教会正面ファサードはゴシック様式。建築家ブラマンテによって多角形の尖塔を持つ丸天井クーポラなど複合的な構造物が増築されます。
ミラノでは、唯一の世界遺産です。あれっ、ここだけ? 思ったより少ないなと思いました。
指定されない方が不自由な規制がかからず、俗化されなくていい、という考えもありますがどうでしょう。
歩き回れば、旧市街全体が「天井のない博物館」のようなもの。気が付いたら世界遺産だった、というのがいいですね。
ルネッサンス様式を代表するミラノ最大の建築物です。
教会向かって左の食堂跡で《最後の晩餐》が鑑賞できますが、予約なしでは観られません。
今回のツアー、確実に観られるようにと、旅行担当のスタッフが念には念を入れて予約の確認をしてくれました。イタリアですから、行き違いが結構あるそうです。
修復作業後の《最後の晩餐》を初めて観ましたが、前回観た修復前の絵と比べて、雨ざらしだった時の汚れなどのノイズが無くなった代償に、500年間の時間と雰囲気が薄くなったような気がしました。修復前は、自分の好みで脳内補正をしながら観たせいかもしれません。
(食堂跡は撮影厳禁でしたので写真はありません。手荷物検査など、監視セキュリティーも、かなりのものでした。)
つづく