ミラノ国立美術学校とブレラ絵画館
 
イメージ 2

ブレラ通りに面した絵画館正面

 
スカラ座の右側から北へ歩くと、ブレラ通りに。画廊や画材店、音楽グッズ専門店があります。スカラ座から500m程の距離の通りは、前回来た時よりも街並みが美しくなっていました。

 

 
 
イメージ 1

 美術学校とブレラ絵画館

アーチに囲まれた中庭の中心に、八頭身はある『ナポレオン1世』の美しすぎる銅像が立っています。
シーザーが背景になっており、御用彫刻家も大変? ブレラ絵画館は、ナポレオン像の後方左から2階に上がります。
2本の円柱とアーチが印象的な2階建ての建物は16世紀着工。1651年完成。
1776年、女帝マリア・テレーザによって美術学校と絵画館が創設されました。
その後、ナポレオンのコレクションや各種研究機関などが加わり、ミラノを代表する美術館になっています。

 

展示は、15世紀からのヴェネツィア派やロンバルディア派を中心としたイタリア絵画が充実。
マンテーニャ作《死せるキリスト》、ラファエッロ作《聖母の婚姻》、ピエロ・デッラ・フランチェスカ作《ウルビーノ公モンテフェルトロの聖母子と聖人の祭壇画》などを鑑賞しました。
 
現代絵画の展示室に入ると、ピカソの作品は隅に、そしてモディリアーニはなんと2段掛け。 両大家の作品も、パセリかバラン(緑の葉コピー)状態でした。
 

 

イメージ 3

ミラノ国立美術学校のプレート

ブレラ絵画館の下、1階奥に国立美術学校があります。
 
 ※ヴェネツィアのアカデミア美術館は、前身が美術学校です。1750年の創立ですから、ミラノの美術学校と同じ頃作られたことになります。
 
 
イメージ 4
 ミラノ国立美術学校の男子トイレは、現代アート。
 
トイレの落書きは万国共通。時代を超越したアート。ミケランジェロの子孫たちですから、天井部近くもラクラク描いていますね。
 
アトリエなど教室内は見学できませんでしたが、学校のトイレは見学可 !? 今回ツアーに参加された婦人方たちによると、女子トイレの一部に便座が無かったそうです。
 
こちらに来て、停めた間に盗まれないようサドルをはずした自転車はよく見かけました。
 
イメージ 5

 教室からどっと出てきた画学生たち。

 

ヘビースモーカーの画学生も ちらほら。授業が終わった解放感からでしょうか。屋外でタバコを吸っている人を見かけなかったので、喫煙風景が新鮮に映りました。
 
そういえば街中でタバコの自販機は全く見かけません。前回も書きましたが、自販機ごと盗難にあったり、偽コインを使われたりするから、と聞きました。 何故‟金庫”を外に出しっぱなしなんだと…。 この点、日本の治安の良さが実感できます。
 
                                          つづく