鉛筆が生活の一部になっているというわけでもありませんが、鉛筆がでてくる歌はたまらなく好きです。
その中から第1曲は、ハマクラこと浜口庫之助の 「えんぴつが一本」。
1967年(昭和42) の秋、NHKみんなのうたで誕生した 浜口庫之助作詩・作曲の 「えんぴつが一本」 を知らずして鉛筆を語るなかれ!
興奮してこんなことを言うと、「言う者は知らず、知る者は言わず(早川義夫)」 と言われそうですが。歌の方は極めてシンプル、しかし深いです。
♪鉛筆が一本 鉛筆が一本 僕のポケットに
ご存じない方は,
ユーチューブの動画にありますのでいっしょに歌ってみましょう。
私が愛聴しているのは、オリジナル・シンガー坂本九ではなく、「浜口庫之助自作自演集」 から浜口さん自ら歌っているアルバム(日本コロムビア) です。
作曲家が指揮をしたり、作詞家が朗読したりすると、意外といいなと感じますが、 ハマクラの歌はハマクラが歌うとオリジナル・歌手と違っていい味というか「どうだ上手いだろう」 というイロが付いていないぶん、粋です。
それだけ凄い歌手だと思います。
「千の風になって」 の、日本語詞と作曲を手掛けた新井満が歌うと、イイというのと同じですね。
浜口庫之助の曲は、「夕陽が泣いている」ザ・スパイダース、「黄色いさくらんぼ」スリー・キャッツ、「恍惚のブルース」青江三奈、「涙くんさよなら」坂本九、「花と小父さん」伊東きよ子、「バラが咲いた」マイク真木、「夜霧よ今夜も有難う」石原裕次郎、などがあります。 是非ハマクラの声で聴いてください。
次は「一本の鉛筆」。 作詞は映画監督の松山善三、作曲は黒澤明監督の映画音楽を担当した佐藤勝。
♪一本の鉛筆があれば 私はあなたへの愛を書く
広島(長崎)をテーマにしたズシッとくる歌です。 カラオケで歌う歌ではありません。この歌は多くの歌手がカヴァーしています。美空ひばりさん、クラシックの歌手、シャンソン歌手、真宗大谷派の僧侶(鈴木君代さん)までいろいろなベクトルで歌っています。 必聴。
最後3曲目です。
私が一番好きな鉛筆の歌は忌野清志郎いまわのきよしろう 「HB・2B・2H」 。
♪色鉛筆のみどりちゃん 赤鉛筆で I LOVE YOU
この歌を最初に聴いた時のショックで、私は「 私の血液型はH 」 という曲を作りました・・・
鉛筆オタクは天国の忌野清志郎様に足を向けて寝てはなりません。
忌野清志郎といえば、美術の先生を歌った「僕の好きな先生」 があります。
これも必聴。
番外曲は春日八郎「別れの一本杉」
♪泣けた 泣けた
鉛筆とどう関係があるのかと聞かれても。
こんな夢を見ました・・・
上京する私に「都会の絵の具に染まらないで帰って」 と懇願する彼女(歌手
太田裕美似)。 「メールちょうだいね」 といった娘ひとに「アナログだから」 と
一本の鉛筆を別れの記念として渡しました。
別れの一本杉は 実は
別れの一本鉛筆だったのです。