大晦日の紅白、ここ何年も縁が無いのですが、明日は美輪明宏ワールド、『ヨイトマケの唄』をリアルタイムで聴こうと思っています。
私が白黒テレビで初めて観て聴いた時、あまりの唄の力に圧倒されたのを憶えています。
美輪さんの著書『紫の履歴書』にもその頃のエピソードが載っていますが、
テレビで初めて「ヨイトマケ」を唄ったモーニングショーの放送終了後に電話が鳴り続け、一週間後には二万通ほどの投書が舞い込んだとあります。
 
紅白で美輪さんのステージをNHKはどう演出するのでしょう。
私ならその間だけ「白黒画面」に切り替え、白組応援団を一切付けず、電飾の舞台セットもはずし、スポットライトのみの「非演出」を演出したい。

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レコードコレクションから 『白呪びゃくじゅ』 と
歌詞入りの見開きパンフレット (エレックレコード発売・1983年購入)
祖国と女達(従軍慰安婦の唄)、悪魔、ボタ山の星、よいとまけの唄、亡霊達の行進、陽はまた昇る、別れの子守唄、妾のジゴロ、私はドジな女、さいはての海に唄う

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右上のレコードジャケットは 
枯葉/ジュリエット・グレコ』 (フィリップス・レコード・日本ビクター)
 


銀座7丁目角の地下、今は亡きキャバレー、後のシャンソン喫茶「銀巴里」で活躍していた美輪さん。三島由紀夫や野坂昭如が通っていた頃のイメージは紫、いや黒づくめ。 ジャン・コクトーの映画「オルフェ」に出てきそうな雰囲気を醸し出していましたが、いつも美輪さんの背景に重なるのはジュリエット・グレコのファッション。


第二次大戦後のパリ、服を買う金も髪を切る金も無く、肩まで伸ばした長髪で男のズボンと丸首の黒セーターを着たグレコがサンジェルマン・デ・プレの 実存主義の女王になって、映画や舞台、音楽で日本にその容姿が知れ渡った影響は美輪さんにもありました。

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               『新・紫の履歴書』美輪明宏著、(株)面白半分発行 1976・6
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男性歌手の歌を聴いてきた中で特に「衝撃」を受けたレコードを並べてみま
した。今回はその一部ですが、左上から「行かないで」のジャック・ブレル、 
「よいとまけ」の美輪明宏、ジム・モリソン&ドアーズ「アメリカン・プレイヤー
祈祷師」、左下から、ハリー・ベラフォンテのカーネギーホール、美輪明宏の
銀巴里ライブ「喝采」、ウラジミール・ヴィソーツキイ「大地の歌」。
※美輪さんはピンクかロゼか悩みましたが、男性側に入れました。