前回からの続きです
 
わたしが小学3年の時、母と母の友人たちが輸出用クリスマス飾りを作る内職をしていました。 

 

東京オリンピックのころ、50年ほど前のことです。

 

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母たちが作っていた

輸出用クリスマス飾り

 3個だけ手もとに残りました。

 

社宅の家は、金・銀の厚紙やカラーモールの山が積まれていました。 

当時、珍しかった発砲スチロ-ルの材料を初めて見て、大人の世界の入り口に立ったような気がしたのを憶えています。 

 

わたしも母たちのおしゃべりを聴きながら、モールを切ったり曲げたりする手伝いをしていました。

 

でんぷん糊しか知らない子どもにとって、白色の木工用ボンドの匂いもまた新鮮で、遠いアメリカを連想させたのか、あこがれながら嗅いだものです。

 

 今考えると、ホルムアルデヒドや防腐剤、可塑剤が体には良くなかったはずです。

(そのころの田舎では、車の排気ガスを吸うと頭がよくなるという噂が流れ、車の後を追っていた、おバカな子ども時代でした。)

 

 

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写真は、1950年前後の

輸出用クリスマス飾りです。 

クリスマスコレクションから 

 

ポリエステルやプラスチック(メッキ)の部品はほとんどありません。  星やベル、キャンドル、長靴は厚紙にアルミホイルを被せたものです。

 

ツリーオーナメント(玉)も、本物の薄いガラスで出来ています。 ガラス職人の技です。 

 

点滅ライトも当時はミニ真空管みたいなもの。 その後、LEDライトが現れて、暖かく柔らかい色味のランプが駆逐されるのは早かったですね。

 

最後に、クリスマス前後に観て頂きたい映画2本を推薦します。

 

先ず、黒澤明監督作品生きる。 

 

ヒロインの小田切みきさんが市役所の臨時職員と玩具工場で働く工員を演じています。  

アメリカ占領下の当時、外貨獲得に貢献した輸出用オモチャの製作シーンもあります。

 

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黒澤明監督作品

生きる

1952年(昭和27年)東宝

白黒・スタンダード・143分

 

レーザーディスク: 

1993年東宝

 

DVD:2004年韓国製

字幕:ハングル・英語/音声:日本語

 

現時点で、韓国製DVDは、アメリカ・クライテリオン社のマスターを使っているせいか

日本の東宝が製作したものより画質音声ともに良いようです。

 

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フランク・キャプラ監督作品 

素晴らしき哉、人生!

 1946年アメリカ

 

主演:ジェームス・スチュアート

☆五つのクリスマス映画です。

 

(VHSビデオ・IVC製)