悲しい話。
ベトナム戦争か ら家に帰る前夜、青年兵士は自宅に電話した。
「明日帰るんだけど、他に行くところがない友達を連れて帰りたいんだ。
家で一緒に住んでもいいかな?」
息子の帰還報告に狂喜した両親は、勿論!と泣きながら答えた。
「でも、一つだけ言っておきたいことがあるんだ。
彼は地雷を踏んでね、腕と足を失ってしまったんだよ。
でも、僕は彼を家に連れて帰りたいんだ。」
その台詞に、両親は押し黙ってしまった。
「数日ならいいけれど、障害者の世話は大変よ。
家にいる間に、そのお友達が住める所を一緒に探しましょう。
あなたにも私たちにも自分達の人生があるのだから、
そのお友達 の世話に一生縛られるなんて無理よ。」
やっとのことで母親がそれだけ言うと、息子は黙って電話を切った。
翌日、警察から電話があり、青年兵士の両親は
彼がビルの屋上から飛び降りて死んだことを知らされた。
死体と対面した両親は絶句し、泣き崩れた。
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CIAがあ る暗殺を計画し、適任者を選抜することにした。
能力や思想背景などを厳しくチェックした結果、男性2名、女性1名が侯補に残ったが
任務につけるのは一人であるため、最終テストで2名をふるい落とすことにした。
CIAの責任者が最初の男に銃を手渡してこういった。
「我々は、君がいかなる命令にも従えるかどうか確かめなくてはならない。
そこで命令する。このドアのむこうに君の妻が椅子に坐っている。この銃で彼女を撃つんだ」
男は驚いて言った。
「そんな!自分の妻を撃てるわけがありません」
「ならば、君は不合格だ」
責任者は次の男に銃を手渡して同じ事を言った。
男はためらった後銃を取り部屋に入ったが、しばらくして出て来て涙を流しながら言った。
「やろうと思いましたが、彼女の顔を見たらどうしても出来ませんでした」
「ならば、君は不合格だ」
最後に、残った女性侯補に銃が手渡された。
ドアが閉まる音が聞こえる前に銃声が聞こえた。銃声は次々と響きわたり、全てを撃ちつくすと
悲鳴や、何か物を殴る音が聞こえはじめた。数分程音が続いたが、やがて静かになり女性が出て来た。
彼女は汗を拭きながら言った。
「銃に空砲が入ってるなんて言わなかったじゃない!
あのバカ殺すのに椅子でぶん殴らなきゃならなくて汗かいちゃったでしょ!」
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