年齢を重ねると、体の衰えを感じさせる。
私のように目前に60歳という年齢が見えて来ると、どんなに鍛えてもかつての体の機能を取り戻すことは不可能であろう。
鍛えていても現状維持が精一杯、いや現状維持すら困難であろう。
だからと言って、このまま何もせず過ごせば朽ち果てるに任せるだけ。
何事も、続けるためには強力なモチベーションが必要である。
こんな理由から、2023年8月1にから2024年7月31日までの1年間に1,000km歩いてみようと決心した。
ただ、私のように屋外が仕事場の者は1日に10,000歩から20,000歩は歩いてしまい、1,000kmなんて距離は簡単にこなせてしまう。
なので、仕事や生活で歩く距離は除外して、ただ歩くという目的のみで1年間で1,000kmを歩いてみようと思いたった。
その歩きの中で見つけた気になる物や、感じた事をこのブログに公開していこうと思う。
今回はその記念すべき第1回目である。
8月5日に歩いた場所は、、神奈川県伊勢原市から平塚市にまたがる広大な田んぼの中とした。
この付近は、神奈川県屈指の穀倉地帯。
平塚側の田んぼ地帯の外れから大山方面を見ると、大山の麓まで延々と田んぼが連なっているように見える。
私が子ども頃に比べて、建物の数が増えたように感じられはするが、昔から変わらない風景の一つとなっている。
この日はとても暑い日であったが、住宅街から田んぼ地帯に入ると空気が変わった。
暑いことには違いがないのだが、やや涼しく感じられるのだ。
以前、地元の長老からこんな話を聞いたことがある。
「田んぼは天然のクーラー」
確かに、水の上を渡って来る風は涼しいのだ。
これは、真夏の炎天下に歩いていて、橋の上や土手沿いの道に差し掛かった時にも感じられる。
私の住んでいる地域も再開発で、広大な田んぼを埋め立てて住宅地に変わってしまってからは、地域全体が暑くなってしまったように感じられる。
この日は、歩きの途中でここに寄ってみた。
田んぼの中にこんもりと木が密集している場所がある。
ここは何か?
浮島稲荷と言う名の小さな神社である。
農道から細い参道が伸びている。
稲荷神社だからか、祠の上部には狐の彫り物が飾られている。
稲荷神社と言えば、狐が神様と思われがちだが違うそうだ。
狐は神の使いであって、稲荷神社は農業の神様として信仰されてきたようである。
なんで田んぼの真ん中に稲荷神社が?
理由を知って納得できた。
では
田んぼの真ん中に浮島のように存在するから浮島稲荷?
こちらは現時点ではわからない。
この神社の周りには、秋になるとたくさんのヒガンバナが咲く。
秋になったらまた訪れてみたい。
8月5日歩行距離
6.8km
残り距離
993.2km
達成度
0.7%