神奈川県道708号 秦野大井線
神奈川県秦野市柳町の曲松交差点から、足柄上郡大井町山田の篠窪入口交差点まで約5.5kmの一般県道である。
短い区間でトンネルを二つ抜ける県道で、小田急線渋沢駅付近から途中、峠、篠窪という小さな集落を抜けて大井町に抜ける道である。
最近、道が狭く車のすれ違いが困難だった篠窪集落をバイパスする道が完成し、すれ違いの困難さは解消された。
通過する自治体は秦野市、足柄上郡大井町である。
この道は3年前の夏に大井町側から秦野に向けて歩いたことがある。
最近、道が狭かった篠窪集落を迂回する新道が完成した。
今回は秦野側から大井町に向けて新道を歩いた。
(歩いた日は2月24日)
今回のスタート地点はここ、曲松交差点。
写真手前から奥に走る道は国道246号線で、手前が松田方面、奥が厚木方面になる。
県道708号線はここを右に入る。
県道708号線の入口は写真の様に狭い。
県道708号線を歩き始めてすぐに目に付くのがこのイチョウの木であろう。
國栄稲荷神社の大イチョウ。
秦野市指定天然記念物だそうだ。
國栄稲荷神社を過ぎると、道はいくぶん広がり登りにかかる。
そして最初のトンネル、峠隧道。
トンネルの長さは短いが、中は暗く歩道は狭く、歩くには危険だ。
峠隧道を抜けると現れる集落が峠集落である。
昔はこの集落内を県道は走っていたそうである。
今回もそうだが3年前に歩いた時も、峠集落をバイパスする道が出来ていた。
峠集落をバイパスする道は広いが、山の中腹を曲がりくねりながら続く。
ここが旧道、新道の分岐点である。
3年前は右側の旧道を歩いて来た。
これが旧道の入口。
道は狭く車はすれ違うことに難儀する。
狭い道は篠窪集落まで続く。
こちらが、新しくて広い新道である。
道はここで大井町に入る。
バイパスから見る篠窪集落。
私はこの集落を通る道が好きで何回も歩いている。
今回のテーマが新道を歩くことなので、やむなく篠窪集落は迂回する。
新道は谷間の集落を陸橋でバイパスする。
ずいぶんと高い場所に橋を架けたものだ。
向こう側に見えるピラミッド型の山は有名な大山。
ここが先程別れた旧道との合流点。
旧道は篠窪集落の中を通過してここに至る。
今回は少し寄り道をして篠窪峠を訪れた。
(篠窪峠については本ブログ 峠シリーズ参照)
篠窪峠は私が大好きな峠ベスト5に入る峠である。
いつ訪れても静かで、富士山の眺めと菜の花が売りであろう。
篠窪峠に寄り道した理由は菜の花を見たかったからである。
数年前に訪れた時は、たくさんの菜の花が咲きとても美しかった。
今回も!と淡い期待を抱いていたが、2月下旬ではもう遅く、ほとんどの菜の花が刈り取られ数本を残すのみとなっていた。
残念!
県道708号線は篠窪峠を通らず、峠の真下を篠窪トンネルで抜けている。
なので、先ほどの旧道との合流点まで戻り、県道歩きを再開する。
これが篠窪トンネル。
峠トンネルとは異なり、新しく明るく、歩道も広く安心して歩ける。
トンネルを抜けた先に咲いていた桜。
河津桜かな?
篠窪トンネルを抜けると道は終点までずっと下りである。
そしてここが今回の終点である篠窪入口交差点。
向こうに見える高架の道は東名高速、その手前の道は平塚から松田に抜ける県道77号線。
2017年の8月に篠窪入口交差点から曲松交差点まで歩いた時は、今回歩いた篠窪バイパスは工事中だった。
新しい道は道幅や歩道も広いが、やはり私は篠窪集落を抜ける狭く曲がりくねった道の方が好きだ。
機会があれば
篠窪集落と峠集落を抜ける旧道を抜けて曲松交差点まで歩こうかな。