今年の箱根駅伝で王者青学が敗れたことは記憶に新しい。

その駅伝コースを、選手たちはどんな景色を見ながら走っているのか興味を持った。

なので

選手が見ている景色を見るためにコースを歩くことにした。
ただ、駅伝コースを歩くと言っても大手町から箱根まで歩くのではなく、実際歩くのは第4区、平塚-小田原間の一区間のみ。

では何故4区なのか?
それはただ単純に私に馴染みが深いエリアだから。

早速歩くことにしよう。

第3区最後の橋梁、花水橋を渡ると平塚中継所はもう目の前、選手の目にはタスキを渡すチームメイトの姿が映っていることだろう。
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ここが平塚中継所。
駅伝当日は大学関係者や報道関係者、観客でごった返しているが、普段は何もないただの広場。
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中継所でタスキを受け取ったランナーの目には西湘バイパスと国道134号線の分岐が見えていることだろう。
ここがその分岐点。
駅伝コースは左の細い道(国道134号線)に入る。
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中継にはあまり出てこないが、分岐を過ぎると選手は西湘バイパス下のトンネルをくぐりバイパスの向こう側に出る。
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バイパスをくぐり、大磯港前を右に曲がり大磯駅前の交差点に向かう。
この大磯駅前交差点は国道134号線の終点である。
この交差点を選手たちは左折する。
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これが大磯の街並。
電柱が無いためとてもスッキリした印象の街並に映る。
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ここは日本三大俳諧道場のひとつ、鴫立庵(しぎたつあん)。
私は歩道を歩いているから見えるが、車道を走る選手たちには見えないだろうし、たとえ見えたとしても眺めている場合ではないであろう。
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昔ながらの街道の名残を見せる東海道松並木。
歩く分にはとっても気分の良い所だが、必死に走る選手たちにはどのように映っているのだろう?
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東海道松並木を過ぎて、深い切通を緩く右に曲がりながら抜けるとコースは長い直線路に出る。
コースはダラダラと長く下り、ダラダラ長く上る。
この下り坂を下り切った所が大磯ロングビーチの入口で、そこから道は上りにかかり国府新宿の交差点まで登りは続く。
この第4区は目立った特徴は無いが、このように緩く長いアップダウンを何度も繰り返すコースになっている。
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コースはやがて二宮の街並に入るが、所々に街道の名残が残されている。
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東海道線二宮駅前は直進する。
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ここにも名残が。
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そしてまた、ダラダラ下りとダラダラ上り。
押切橋まで下り、そこからまた上り。
細かいアップダウンを繰り返して東海道線国府津駅前まで全体的に上りの印象に感じる。
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国府津駅の手前でコースは海に近づく。
左に走る道路は先ほどくぐった西湘バイパス、その向こう側は海である。
遠くに箱根の山並が見える。タスキはあそこまで運ばれる。
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国府津駅前は直進。
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国府津の街並は大磯と同様、電柱が無いためスッキリしている。
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国府津の駅前を過ぎると、道標にも「箱根」の文字が現れる。
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酒匂橋で渡る酒匂川。
風が強い日は影響をもろに受けるため、きっと辛いだろう。
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ここはもう酒匂川の河口付近であり、向こうに見える橋は西湘バイパス、さらに向こう側に海が見える。
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酒匂橋を渡り、さらに山王橋を渡るとコースは小田原の宿場に入り道幅が広がる。
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小田原市民会館前のT字路を左折して、すぐに本町の交差点を右折する。
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そしてコースは箱根の入口、早川口に至る。
左に行く道は伊豆に向かう国道135号線、コースはここを直進する。
跨ぐガードは東海道線と箱根登山鉄道。
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早川口を過ぎると道幅が狭くなる。
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箱根登山鉄道のガードをくぐり、小田原中継所はもうすぐそこだ!
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箱根登山鉄道のガードをくぐると街並が無くなり、右は山、左は早川といった地形になる。
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そしてゴールの小田原中継所。
当然ながら私を待つチームメイトもいなければ、渡すタスキも無い。
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私はこの区間、平塚中継所を10時23分に出発して、途中休憩したり昼食を食べたりしながら小田原中継所には15時9分に到着した。
選手たちは1時間少々で走り切ってしまうのだから驚きのスピードだ。

私は歩道を歩いて来たが、選手は車道走る。
そのため写真のアングルが多少ズレてしまうが、選手の見えてる景色は伝わったのではないだろうか。
中継では選手の前から撮影しているため、選手の後ろの景色はわかるが選手の見ている景色はわからない。

いつかは箱根駅伝の全区間を歩いてみたい。
でも歩道が無い第5区はどうしよう?
車に轢かれそうでちょっと怖いな~。