🌱 各分類の代表薬草(史料に確認できるもの)

卿部(香薬・芳香性)

  • 木香

  • 沈香

  • 肉桂

  • 丁子

  • 竜脳(樟脳)

  • 麝香(動物性だが香薬として扱われることも)

特徴:加賀藩は香薬の調合に強く、紫雪・烏犀圓などの秘薬に多用。

殻部(種子・果実)

  • 山椒

  • 附子

  • 巴豆

  • 檳榔子

  • 大茴香

  • 胡麻

特徴:刺激性・瀉下・温補など用途が広い。

菜部(草本類)

  • 桔梗

  • 桑白皮

  • 玄参

  • 升麻

  • 防風

  • 紫苑

  • 萩苓(茯苓)

  • 麻黄

  • 甘遂

特徴:加賀藩領(立山・能美郡)で採取されるものが多く、 「和産」として記録されている薬草の中心。

木部(樹木・樹皮・根皮)

  • 黄柏(キハダ)

  • 黄連

  • 当帰

  • 地黄

  • 川芎

  • 山茱萸

  • 五味子

特徴:奈良・大和と並び、加賀藩も木部薬草の採取地として重要。

生類部(動物性)

  • 晩蚕蛾(バンサンガ)

  • 桑標蛸(カマキリの巣)

  • 烏の黒焼

  • 熊胆

特徴:加賀藩の秘薬「烏犀圓」に使われる動物性薬物が特に有名。 (烏犀圓の構成は に詳しい)

土石部(鉱物)

  • 朱砂

  • 雄黄

  • 石膏

  • 滑石

  • 赭石

特徴:鉱物薬は調合薬の安定化や解毒に用いられた。

🌾 202種のうち、史料で確認できる具体的薬種一覧(抜粋)

『売薬々方明細』(明治4年、加賀三家=中屋・宮竹屋・福久屋)に 「和産」として記録された薬種は、202種の中核をなすものです。 (史料内容は に記載)

和産として確認できる薬種(抜粋)

  • 木香

  • 桔梗

  • 桑白皮

  • 玄参

  • 山椒

  • 升麻

  • 紫苑

  • 萩苓(茯苓)

  • 防風

  • 大黄

  • 人参(和人参)

  • 附子

  • 麻黄

  • 肉桂

  • 甘遂

  • 巴豆

  • 丁子

  • 檳榔子

これらは加賀藩領内で採取され、薬種商(中屋・宮竹屋・福久屋)が扱ったもの。

🚚 加賀藩薬草202種の歴史的意義

  • 日本最古級の大規模薬種調査

  • 産地・分類・用途を詳細に記録した希少史料

  • 加賀藩の薬種商(加賀三家)が全国流通を担い、 大坂道修町と連携して薬草経済を形成

  • 秘薬(紫雪・烏犀圓・耆婆万病圓)の調合基盤となった