大手個別指導塾の多くは地方でFC契約をしており、当然オーナー様が大手の看板を借りて経営をしている。
本社、提携企業、オーナー、社員、アルバイト、たくさんの人間が携わって一つの教室が形成されている。
さて、題名の件についてだが、別に主語を大きくするつもりはないが、私の持論を言うと個別指導塾がブラックかどうかは「オーナー次第」だろう。
オーナーと従業員、特にアルバイトの講師はオーナーと雇用契約を結んで入るので全てはオーナー様の手の中ということだ。社員はそんな簡単に切れないしね。
以前、私の知人のアルバイト講師は退職を余儀なくされてしまった。経緯は複雑なので割愛するが、オーナーと講師、双方に譲れない部分があって、結果、講師を続けることが難しくなったのだ。どっちが悪いとかではない。どっちも悪かったかもしれないし、どっちも悪くなかったかもしれない。
ただ、私はオーナーの経験はないのでどうしてもその講師目線になってしまう。講師からすればオーナーからの指示に対してなかなかNOとは言いづらい。なぜなら雇っている側と雇われている側の関係だからだ。雇用契約書を黄門様の印籠のごとく示して圧倒的優位に立てるのだ。
じゃあその必殺技を受けた講師はどうなるか?
折れるか辞めるかの2択だ。
オーナーも講師に辞められたら痛いが、瞬間的な話で、1カ月もすればそんなこともあったな、ぐらいで終わるのが相場だ。
講師はつくづく弱い立場である。オーナーは誰のおかげで教室運営ができてるのか今一度考えてみてほしい。
生徒ファースト、保護者ファースト、売上向上なんて当たり前だ。そんなこと声を大にして言ってる時点で片腹が痛い。
そんな上の人たちは何も助けてくれない。なぜならオーナーと講師の間の雇用契約に関しては口出しできないからだ。
オーナーにはオーナーの考え、悩みがあると思うので一方的に批判するつもりはない。私にはできない仕事をされているのでリスペクトすらしている。
ただ、自分の考えが全て正しいと思わないで、視野を広く、講師という「人間」の気持ちが想像できる人であってほしい。だってあなたは「教育者」なのだから。