年一回は、「窓外し」 | PBX5 Bldg.

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今年のゴールデンウィーク。前半お出かけ。後半は家の点検とメンテナンスをしました。

我が家では、毎年5月に、「窓外し」を実施しています。

アルミサッシは、定期的にお手入れをしないと腐食や劣化が進んでしまうことと、冬場の結露で付いた見えない箇所のカビ取り、そしてこれからの梅雨や台風シーズンに備えた点検も兼ねています。

住宅に多く用いられている「引き違い」の窓。枠上下の中央部分、ガラス戸(以下障子と記します)が重なっていて掃除ができません。そして、障子の枠に潜り込んでいる部分も手が届きません。

そこで、この障子を外してしまうのです。まず網戸(ある場合)を外します。次に、障子や枠に付いています「外れ止め」を解除します。解除の方法は多くの場合、説明ステッカーが貼ってあります。

最近のサッシでは安全性の高い「内外し」ですので、室内側よりまず内障子→外障子の順に外します。我が家のような古めのサッシでは、まず外障子を外してから、内障子を外します。

いずれの場合もガラスの入った障子は大変な重量がありますので2人以上で作業した方が安全です。また、1階やベランダ面の窓は比較的作業は容易ですが、2階以上の壁面にある窓は障子を落下させないよう、細心の注意が必要です。

窓外し
障子を外すと、このように枠だけになりますので普段掃除ができない中央部分など念入りにお手入れができます。さらに、パッキングの痛み具合や劣化状況も確認できます。掃除が終わったら、アルミの保護材などで仕上げると長持ちします。


戸車メンテ
外した障子もお手入れします。特に障子の上部は砂埃など溜まっていますので水で洗い流してから軽くブラシで掃除をした方が、アルミに傷が付きにくいです。また、普段隠れていて見えない気密パッキングも、破れたり縮んで隙間が生じていないか点検します。もし破れたり縮んでいるなどしていましたら、サッシ製造メーカーに問い合わせてください。(我が家のサッシは20年以上前の古いもので数年前、縮んで隙間が出てしまったパッキングを、新しいパッキングに入れ直していただきました)

また、写真の「戸車」の点検・掃除は重要です。この戸車、開閉を繰り返していますと、車の溝に土や砂埃が固着していき、そのまま開閉を繰り返すと枠のレールが削られてしまいます。枠のレール面見て、天面が変色(例えば、シルバーなのに黒、ブロンズなのに銀色)していましたら、削られていることになります。また、窓の開閉時に異音「ダン・ダン・ダン」が出る場合は、この戸車の一部に異物が固着している場合が多いです。髪の毛などが絡んでいることもあります。

もし、戸車が欠けていたり回転が重いようでしたら、補修部品としてありますので交換をお勧めします。私の経験では、交換後は障子の開け閉めが驚くほど軽くなりました。テラスの掃き出し窓が小指1本で開閉できるようになったこともあります。


スッキリ快適
掃除と点検を終え、元通り建て込んだ引き違いサッシです。中央部分の埃が取れて、開閉も静かになって快適になりました。

なお、障子を外す際に解除しました「外れ止め」は、元通りセットしておいてください。