先日解体されました、東京医科歯科大学の旧3号館。昭和30年代後半~40年代初めと建てたと思われます。この時代、アルミサッシはまだ普及し始めの頃で、ここでも昔から実績のあるスチールサッシが使われていました。窓は嵌め殺しと可動部分の組み合わせとなっていて、片引き、引き分けなどでした。
両側に見えるガラスは固定(嵌め殺し)で、中央部分の窓枠が向かって左側に開くようになっていました。
その動く窓枠の右下に突起があり、下のレール(水切り)部分にも金物が付いています。これは窓のストッパーで、通常は左側(室内からだと右側)にしか開きませんが、これを解除すると左右どちら側にも開くようになり、普段重なってしまう左側の固定ガラスや枠を掃除、メンテナンスができるようになっていました。
しかし、左右に自由に動いてしまうと、戸締まり時クレセント(締まり)の位置合わせが大変なので、普段はストッパーにて右側へ行かないように工夫されていました。
この写真では、解除された状態で何度もペイントされて固まってしまっています。スチールサッシは、定期的な塗装が必要なのですがこのような細かい部品をマスキングせずに塗り固められているケースを時々拝見します。下の金物は、新築当時は真鍮の金色に輝いていたと想像していました。