ドアクローザ 2 | PBX5 Bldg.

PBX5 Bldg.

当館にお越しくださりありがとうございます。生活や思い出、たてもの関係など、ジャンルを問わず書いていきます。気軽に読んでいただければ幸いです。

(前記事http://ameblo.jp/jkic21/entry-10930466535.html の続きです)


私が住んでいたマンションは、周囲に高層建築がなかったため、風通しが非常に良く北風に負けてキッチンの換気扇が逆回転してしまうほどでした。

その北廊下にある玄関の鉄扉は勢いよく閉まり、方々から「バカーン!」「ギャシャーン!」という文字では表しにくいものすごい音で、マンション全体に響き渡っていました。


PBX5 Bldg.-アームストッパー
玄関ドアには、写真のような「アームストッパー」という部品が取り付けられていました。マンションが竣工した昭和40年頃には、ドアクローザはマンションや団地でかなり普及していましたが、なぜか我が家はアームストッパーだったのです。本体には、"PATENT MIWA"と丸文字で刻印されていました。これでは風で急激に閉まってしまい、騒音だけでなく、子供の指挟み事故も起きてしまいました。

当時の管理組合が、施工業者になぜドアクローザを付けなかったのか聞いたそうですが、「構造上、ドアクローザは取り付けられなかった」という回答だったそうです。



PBX5 Bldg.-設計ミス?
写真がないので手書きですが、マンションの玄関を外側から見た図です。ガラスの覗き穴(ドアスコープではない)、下部には牛乳入れなど、昭和40年にしてはどこかのデッドストック品ではと思えるほどレトロな鉄扉でした。

開く側には呼び鈴(ブザー)、室番号札(ネームプレート)が、吊元側(蝶番側)には電気のメーターが取り付けてありました。この配置が、失敗だったのです。


子供の指挟み事故が起きてしまった住戸では、早速アームストッパーからドアクローザに取り替えられました。しかし、その直後マンションで停電が発生しました。その住戸の電気メーターが粉々に破壊されていたのです。それまで90度でストッパーがかかっていた鉄扉が180度近く開いてしまい、電気メーターを押し潰してしまったのです。施工業者が「構造上、ドアクローザは付かない」と言ったのは、この問題があったのではと、今推測しています。


換装された住戸には、「リョービ」"RYOBI"(当時はリョウビと呼んでいた)社製のドアクローザが付いていました。リョービのドアクローザは、他社と違い「内蔵式ストップ機構」があり、ドアを80度位開くと急に軽くなり(反発力が消える)、任意の角度でストップができる優れものでしたが、風にあおられてメーターに扉が衝突してしまったそうです。


これで、安全のためのドアクローザが、電気メーターがあるため取り付けられないと、皆さん諦めていました。

(続く)