ご近所のご高齢のかたから頼まれ、補聴器の電池(空気電池)を買い求めに、駅近くのショッピングモールへ出かけました。しかしどのお店も臨時休業で、いつもは子供たちの歓声が聞こえていた中央広場には、誰もいませんでした。モールが定休日の時でも、広場には遊んだりベンチで休む親子の姿がありましたが、今日はは不気味な静けさが漂っていました。
仕方なく、バスで隣町まで行きました。渋滞でなかなか進みません。対向車線のガソリンスタンドからは、1km近い車の列、スーパー前の歩道には、100人近い行列。見慣れた街で、初めて見る光景。1時間近く揺られて、隣町に着きました。
まず、均一ショップへ行きましたが、電池は普通の乾電池も補聴器用も全部売り切れで、ボタン電池しかありませんでした。そこで、ショップのかたに教えていただいたショッピングセンターの眼鏡店に行きました。計画停電の影響でエスカレーターもエレベーターも止まっていましたので、階段で3階まで上がりました。
階段の途中の壁が、写真のようになっていました。まだ10年経つか経たないかの新しい建物です。重苦しい気持ちになってきましたが、眼鏡店で電池を買うことができ嬉しく安心しました。
そして時計を見たら14時近くになっていましたので、唯一開いていたカフェに入り、サービスランチのカレーとコーヒーのセットを注文。ほどなくウエイターさんが運んでくださいました。
そして温かいコーヒーを飲み、カレーを口にしましたら、突然「私はこのような食事をしていて良いのか」と罪悪感のようなものがこみ上げてきて、周りのかたがたが楽しそうに談笑しながらお食事している中、1口1口、かみしめるようにしていただきました。何だか今にも泣き出しそうな気持ちを抑えながらいただき、レジで「温かくて美味しいお食事ありがとうございました」とお礼をして、店を出ました。
再びバスに揺られて戻り、頼まれたかたに電池をお届けし、補聴器にセット。「聞こえるようになって嬉しいわ!」の笑顔に、私の心はやっと明るくなりました。