近藤 勇樹は小さい頃にたくさんいた同学年に組手でいつもやられて大号泣。稽古でも試合でも勇樹ほど泣いた子はいない。それだけに粘りと根性は筋金入り。最近は新たな技に磨きをかける。
ここ2年の間にやっと入賞常連になった八木 隼斗は小さい頃の試合はまったく勝てず、打たれ弱かったので1本負けが多かった。地道に自分の課題を克服し続け、最近はパワーがついて来た。
武本 和明(壮年)
茶帯取得後、稽古が惰性になっていた時、あるきっかけで意識が変わり、厳しい環境の中で努力して来たことが昇段につながった。
小さな頃から、または白帯の頃から長い年月を掛けて努力を続ける彼らの姿を見て来ました。
幾多の壁にぶつかってスランプに陥って、下がった意識を無理矢理上げて、結果の出ない挑戦を諦めずに続けて…
本当によく頑張りました。
歳のせいか何なのか、自分の昇段よりも弟子の昇段の方が嬉しく感じる。
思い入れの強さかもしれない…
彼らが嬉しそうに茶帯を外して黒帯を巻いて、照れくさそうに前に並んだ姿を見て感慨深く、込み上げて来るものがあった。
黒帯がゴールではなく、新たなスタートライン。
黒帯として自身の精進と共に、今まで培って来た事を今度は後輩達にも伝えて行って欲しいと思います。