コミュニケーション大事!

 

ISO規格要求事項7.4/7.5項の具体的構築事例

 

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目次

a)コミュニケーション

b)外部コミュニケーション

c)内部コミュニケーション

d)文書化した情報の管理

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a)コミュニケーション

 

コミュニケーションは、伝達する、情報を交換するなど双方向の情報の伝達のことをです。

次のことを決めます。

1)コミュニケーションの目的は何か

2)コミュニケーションを行うタイミングはいつか

3)誰とコミュニケーションをとりのか

4)そのような方法でコミュニケーションをとるのか

5)誰がコミュニケーションをとるのか

裏を返せば、コミュニケーションを行った記録を1)から5)が

わかるように残してくださいね!ということです。

 

 

図は打合せ簿の事例です。

 

b)外部コミュニケーション

 

外部コミュニケーションは、利害関係者に十分な情報が伝達され、

利用できるようにすることです。

次の利害関係者とのコミュニケーション方法を決めます。

1)外部提供者(業者)や契約者

外部提供者に仕様などの私たちからの要求事項を明確にします。

仕様書や、契約書など取引内容によって色々な形式があるかと思います。

2)顧客、消費者

お客様やエンドユーザーには私たちの製品の仕様を明確に示さないといけません。

規格書や取り扱い上の注意事項、法的に決められた表示内容など

これもどこまで公表するかは、取扱い製品によって形式は様々です。

最近はWEB上から確認あるいはダウンロード出来るようにしている組織も多いです。

3)法令・規制当局

組織によっては定期的に法令・規制当局とコミュニケーションをとらないと

組織に大きな損失を引き起こす事態に陥ることがあります。

マネジメントシステムの一番上位に来るのは法律です。

4)消費者団体、業界団体など

あらゆる外部団体から幅広い情報を受けて、経営を行わない場合があります。

 

 

図は、標準商品規格書(SSSP/2014)は平成26年度の農林水産省補助事業『標準商品規格書とそのガイドラインの検討会』で定めた酒類・加工食品業界の標準フォーマットです。

 

c)内部コミュニケーション

 

組織内のコミュニケーションは、とても奥が深く、重要な課題です。

コミュニケーションの良い集団は、あらゆる問題を自己解決する力を持っています。

そのような組織作りを意識して構築してください。

コミュニケーションツールを検討することも一つの方法です。

 

図は業務を変更したら、必ず報告する仕組みの一例です。

 

d)文書化した情報の管理

 

文書管理方法は組織によって千差万別と言って良いと思います。

パソコンや携帯の普及で、多くの人々は電子媒体に対する

アレルギーはなくなってきています。つまり手書きが少なくなっています。

まず、管理すべき文書は何か、ある一定期間

残しておかなければいけない文書は何かをまとめてみましょう。

 

図は、文書管理一覧表です。

検索方法や保管場所、保管期間を含めて、

私たちが必要とする文書の情報がまとめられています。

サーバーあるいは文書管理用専用パソコンにて文書は管理すると

非常に簡単に最新版管理ができるだけでなく

機密性、完全性及び可用性(かようせい)といった

情報セキュリティも管理しやすいかと思います。

ちなみに機密性は情報漏洩(じょうほうろうえい)の防止

完全性は間違って重要文書が改ざんされない

可用性は使いやすさです。

文書管理は重要なことではありますが、

あまりこれに業務を奪われないようにシステムを構築しましょう。

 

ISO規格要求事項の解説を行ったYouTubeやe-ラーニングを用意していますので、次のホームページを参照してください。

https://www.maisystem.co.jp/

 

また、ここで使用しました文書類は、ISO.netのホームページまたはベクターでダウンロードできます。無料文書、有料文書が豊富に掲載されていますので、ご利用ください。