目標を達成しよう!

ISO規格要求事項4項,5項,6項の具体的構築事例 その他③

今回は目標設定第3弾!

2.レベルアップのためのヒントです。


***************************************************************************

目次
1.シンプルシステムの具体例
    a)私たちの課題
    b)お客様・従業員・業者などが望むこと
    c)目的と範囲
    d)組織全体の業務の流れ
    e)リーダーシップ
    f)方針
    g)役割分担
    h)リスクと機会
    i)リスクアセスメント
    j)法規制を守るためのルール
    k)目標設定
    l)変更の計画
2.レベルアップのためのヒント

***************************************************************************

KPI(業績評価指数)を活用した目標設定①

KPIという言葉をはじめてお聞きになる方もいるかと思います。

ビジネスの世界でよく活用されている手法がKPI、日本語では業績評価指数です。

測定可能な、数値化できる目標値、つまり指数を指します。

私たちが目標をたてて、それを達成するために活動するのですが、

どこまで達成したら成功と言えるのでしょうか。

業績を評価し、ここまで達成していたら合格だと言う数値化した目標を明確にするものです。

私たちの事業において、“財務的視点”,“顧客の視点”,“社内ビジネスの視点”,

“学習と成長の視点”で課題を洗い出して、数値化できる目標値を設定します。

感の強い方はもうお気づきかと思いますが、これらの視点に、

“食品安全の視点”,“環境の視点”,“労働安全性の視点”,“情報セキュリティの視点”などを

追加することによって、ISO規格要求事項4.1項を網羅します。

私はこのKPIを600個以上登録した「KPI目標設定一覧表」を準備しました。

この中から、シンプル一覧表(小規模組織向け)、中規模組織向け、大規模組織向けの

3段階に分けて作成して使いやすくしました。

 

KPI(業績評価指数)を活用した目標設定②

『KPI目標設定一覧表』の中から、組織の現状を分析して、

優先順位及び実現の可能性などを検討し、重要課題を絞り込みます。

図は、AIシステムに組織の状況をインプットして、

利害関係者のニーズ、適用範囲及び方針(経営理念、事業の目的、事業方針など)を考慮しながら、

組織にとって最適な課題をAIが絞り込んでいるところです。

ISO.netまたは舞システム企画のホームページを参照してください。

https://www.maisystem.co.jp/


KPI(業績評価指数)を活用した目標設定③

最終的に、年間の目標を何にするかを決定します。

あくまで組織の課題があって、次に、その課題の責任部門を決めます

目標を達成するために、具体的な施策を計画し、実施します。

また、進捗管理が重要なことは言うまでもありません。

AIシステムの場合も、最終的な目標設定は人が判断することをお勧めします。

AIシステムは、生きたデータから達成に向けたアドバイスをしてくれます。

図は、AIが提案してきた目標の中から、人が選択して設定した目標計画書です。

AIは合理的に組織にとって最適と思う目標を決定しますが、

実際の現場では、合理的ではない判断を人は選択します。

例えば、AIが、責任者としての能力をAさん、Bさん、Cさんの順番で提案してきたとします。

社長はこの提案を基に、Cさんを選択したり、またはDさんを選択したりします。

それでよいと思います。AIはあくまでも道具であることを認識して、AI開発をすることが大切です。

 

BSCを利用したKPI目標計画書

a)私たちの課題で紹介したSWOT分析で、

バランススコアカード(BSC)の“財務的視点”,“顧客の視点”,“社内ビジネスの視点”,

“学習と成長の視点”の課題を目標設定して、高い成果を上げている組織もあります。

目標設定の方法論は色々とあると言うことがわかるでしょう。

 

ここからは、忘備録もかねて掲載します。

 

戦略前の基本と原則

 

P.F.ドラッカーは、『「われわれの事業は何か」「何であるべきか」に対する答えは、データやプログラムではない。手法やプログラム自体が戦略計画なのではない。それらは道具に過ぎない。戦略計画とは、意思決定に科学的な手法を適用することでもない。れは、思考、分析、想像、判断を適用することである。手法ではなく、責任である。』と言っています。

「マネジメント」基本と原則 P.F.ドラッカー ダイヤモンド社を是非ご覧ください。 

ドラッカーの考えは、ISOのマネジメントシステムにも色濃く反映されていることがわかるかと思います。

 

戦略前の予備分析

 

目標計画書を作成する前に、色々な手法で現状を分析すると、

『鮮明で、納得のいく』目標計画書が作成できます。 

「ブルーオーシャン戦略」 W.チャン・キム,レネ・モボルニュ ランダムハウス講談社 参照。

 

以下に、様々な業界、業態及び時代背景で実践にて活用されてきた「戦略上の分析手法」、「マーケティング上の分析手法」及び「組織上の分析手法」をご紹介します。

 

ずいぶん前に、私はビジネス書を読み漁っていた時期があります。

その時に、戦略に関する多くの書籍は、原点をたどると、次に紹介する書籍があると感じました。個人的な見解ですから、いい加減です。

また、ISO.net(舞システム企画)が開発中のAi Management Systemなどのように、

現在コンピューティング技術を活用した分析手法は、経営戦略の根本を大きく変えようとしているので、古臭い方法論なのかもしれません。

但し、ドラッガーもそうですが、原理原則を学ぶには大切な先人の教えであると思います。

 

事業の目的と意義を追求するために、考え方を学びましょう。

 

戦略上の分析手法①
戦略の5P

戦略の5Pと呼ばれるものです。

パースペクティブ(Perspective)では、戦略とは、到達ゴールを示すビジョンです

ポジション(Position)では、戦略とは、競合との差別化です

プラン(Plan)では、戦略とは、計画立案そのものです

パワー(Power)では、戦略とは、パワーによる実現です

パターン(Pattern)では、戦略とは、実践された成功のパターンから学習することです

 ピンときtら、『戦略サファリ』H.ミンツバーグ 東洋経済新報社をご覧ください。

 

 

戦略上の分析手法②
SWOT分析

a)私たちの課題で紹介しましたSWOT分析です。

戦略を立てる前にStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会・追い風)、

Threat(脅威・向かい風)の視点から、自社を見つめなおす頭の体操的な分析です。

分類:制度・人材・事業・顧客・技術といった分類を指し、傾向を見ます

スタンフォード大学 アルバート・ハンフリーが提唱しています。

 

戦略上の分析手法②
SWOT分析

ISO.net(舞システム企画)が提唱しているSWOT分析です。

SWOT分析にBSC(Balanced Scorecard)の視点を取り込むと、

「強みや弱み」などから、将来のテーマを引き出す枠組みをつくっておくことで、

課題整理と問題解決の糸口が、格段に明瞭になってきます。

 

戦略上の分析手法④
3C分析

3C分析とは、戦略シナリオ構想のコアとなる戦略コンセプトを出すために、

最低限分析しなければならないCustomer(顧客)、Competitor(競合)、

Company(自社)といった領域とその基本的考え方を示す分析です。

ご興味がある方は、『戦略シナリオ 思考と技術』 斎藤嘉則著 東洋経済新報社をご覧ください。

 

戦略上の分析手法⑤
5フォーシーズ

 

5フォーシーズは、業界の収益構造に影響を与える要素として、

業界内の競争以外にもいくつかの要因がある。

それぞれの特性を分析し、理解することが自社の置かれている状況を客観的に把握する上で有効です。

図に例を記載します。業種、業態によって項目や順序が異なります。

『競争優位の戦略』 マイケル・ポーター著 ダイヤモンド社をご覧ください。

 

 

マーケティング手法①
マーケティングの4P

ここからは、マーケティング手法です。

図にマーケティングの4Pを掲載しました。

1.製品(Product)

2.価格(Price)

3.販売チャネル(Place)

4.プロモーション(Promotion)

それぞれに施策を行います。

 

セグメンテーション

フィリップ・コトラーは、次のセグメンテーションを提唱しています。

セグメンテーションとは、市場にいる不特定多数の顧客をさまざまな切り口で分類し、

特定の属性ごとにグループ(セグメント)を作ることです。

デモグラフィック特性とは、客観的にとらえることが可能な人口動態的・地理的な切り口です。

サイコグラフィック特性とは、ライフスタイルや意識・性格などの情緒的な切り口です。

消費行動特性とは、情報感度も含む消費行動に関する切り口です。

『コトラーのマーケティングマネジメントミレニアム版』 フィリップ・コトラー著をご覧ください。

 

JCB会員の属性を12桁に数字化している(DMのバーコード)

 

組織の分析手法①
マッキンゼーの7S


マッキンゼーの7Sなどもあります。



掲載しました文書類は次のURLよりダウンロードできます。

ISO.net のホームページをご覧ください。