ライト級の世代抗争。「林選手より僕の方がキャリアがある。その差を見せられる試合をしたい」

──昨年6月、DAIJUを2RKOに葬り、WPMF日本ライト級王座を奪取しました。長谷川選手にとってはうれしい初戴冠。大きな自信になりました?
長谷川 プレッシャーもあったので、その中でタイトルを獲ったことで精神的に自信がつきました。
──チャンピオンになったことが現在の闘うモチベーションにもつながっている?
長谷川 観に来てくれた人にいい試合を見せたい。
──今回は治政館の新鋭・林端紀選手に胸を貸すことになりました。
長谷川  僕の方がキャリアがあるんで、その差を見せれる試合にしたい。
──林選手の印象は?
長谷川 会場で少し見たことがある程度。安定した選手のイメージという以外、正直あまりわからないです。
──どんな勝負に持ち込みたい?
長谷川  攻撃が単調になる事が多いので色々な攻撃を出して勝利したい。
──林戦に向け、重点的に練習していることは?
長谷川  今まで試合で出せなかった攻撃、動きを反復して練習してます。
──小野寺力代表や石井宏樹コーチから指摘されることは?
長谷川「自分のの攻撃に自信を持て」など、メンタル面での指導などが多いです。
──最後にファンにメッセージを。
長谷川 観に来てくださったお客様に観に来て良かったと思える試合をしたいです。


「キャリアの差はあくまで数字。長谷川健選手とは個人と個人の闘いになる」
──今回は第一部でダブルメインのひとつを任されました。メインを務めるのは初めて?
林 そうですね。自分みたいなまだペーペーの選手をメインに抜擢していただき、まわりの人に感謝しています。本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
──今回は今年5月以来、半年ぶりの一戦となります。
林 次でちょうど10戦めになります。試合はなかったけど、練習はミッチリやってきたので、その成果を出す場として早く試合をやりたいと思っていました。
──5月はジャパンキックがプレ旗揚げ。治政館は新団体でやることになりました。
林 体制が変わったことは自分にとってチャンスなのかなと思います。前にいた団体に比べると、チャンピオンベルトに近づくことができる環境になったと思う。
──ただ、現時点でライト級の王者は同門の先輩・直闘選手です。
林 そうですね。同門の先輩が持っている以上、いまはとれない。ただ、ベルトは一番強い人間が巻くべきものだと思っています。(チャンスが来るまで)同じライト級の強い選手をひとりずつ倒していきたい。
──半年前と比べて進化した部分は?
林 他の選手と比べてパワーやフィジカルが違うところが自分の持ち味。それを活かした闘い方に徹したい。半年前と比べると、さらにパワーアップしたと自負しています。
──長谷川選手の印象は?
林 WPMFのベルトを持っているベテランという印象です。技術や経験は自分より全然上でしょう。だからといって勝てない相手だとは思っていない。自分の持ち味だったり、相手の穴をついていければ、勝つチャンスもあると思っています。
──確かにキャリアの差はありますね。
林  端から見れば、雲泥の差ですね。でも、戦績自体はあくまで数字だと思っている。キャリアは勝負のひとつの指標にはなると思うけど、あくまで自分自身と長谷川選手の闘いだと思って臨みます。
──どんな勝利のイメージがある?
林   KOを実行できるように自分の良さをどのタイミングで出せるのか。それを考えながら闘っていこうかなと思います。

(インタビュー スポーツライター  布施鋼治)