ニュースに旬の食べ物の話題が出る事は、良くある事だが、
それに、ヒントを得て、
日本が南国で、ドリアンの話題が出た場合を考える。

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オープニングで、女性アナウンサーが読み上げる。

「さて、最初は初ドリアンの話題です」

オープニング前に、持ち込まれたドリアンで、みんな目が逝ってる・・・最初に片付けないと、大変な事になりそうだ。

「今日は、初ドリアンをお借りしてきました」

“良いから、早く読め!読め!”
と、目で合図する男性アナ・・・

そして、女性アナは、ドリアン農家に失礼の無いように、清水の舞台から飛び降りる積もりで、手で扇(あお)がずに、ドリアンを直接鼻から吸入・・・

「いや~、良い臭いがしますね~」

字が違う気がするが、打ち合わせどおり、話を進める、女性アナ・・・

マイクのスイッチを切り、

「ぷは~」

とか言いながら、ソレを男性アナに転がす、女性アナ。

「では、私も・・・」

と、“直接嗅ぐ”とは言わなかったじゃないかと、女性アナのアドリブを、内心非難しつつ、そんな事は、おくびにも出さずに、机に転がっているソレに、直接、鼻を持っていって、食うように、臭いを嗅ぐ男性アナ・・・

ちょっとドリアンが鼻に触れ、アドリブは完璧である。

「では、お天気のお姉さんもどうですか?」

などと、予定通り、お天気のお姉さんにソレを転がす男性アナ、

「どうですか?私は高すぎて、食べた事無いんですが・・・」

とかいいつつ、用意したストローで臭いを嗅ぐ、お天気のお姉さん。片方の鼻の穴を指で塞ぎ、ストローで吸引する。格の違いという奴を、見せつける。

・・・と、黒服の警備員に、連行されるお天気のお姉さん。お姉さんが、地方の現地語で、何やら抗議しているのが聞こえる。

次の日から、“お天気のお姉さん”は、似たような顔の“スポーツのお姉さん”に、変更された。

ドリアンはその国の、重要な特産品である。