作ってはいないのですが4.63MHzのツェップ製作の依頼が来ました。
できるだろうという安易な考えでお受けしました。
あまりツェップの製作手順の方法が載っているネット情報がありません。
7MHzは39pFでというのはあるのですが、なぜ39pFかは記載したものがありません。
参考になるかどうかわかりませんが、(読み飛ばしていただいて結構です)備忘録として書いておきます。
マッチング方法はL-マッチを使います。
給電部インピーダンスとしてR1=50Ω
アンテナのインピーダンスとしてR2(Ω)とします。
Q=√(R2/R1-1)
Xl=R1・Q L=Xl/2πf
Xc=R2/Q C=1/2πfXc です。
問題となるのはアンテナのインピーダンスです。
高さによっても変わりますしね。
試される方は3kΩとか4kΩで計算してみてカット&トライでやってみてください。
私は1.8~50MHzまでこれで計算して大まかな値を出して後は根性です。
話がそれましたが4.63MHzの話です。
計算をすればよいのですが年とともに根気が無くなっております。
今まで作ってきた給電部(1.8~50MHz)がありますので、その給電部の静電容量をグラフにプロットして内挿で求めました。
概ね55~56pFであろうという結果でした。
33pFは持っていたので22pFがあればすぐに55pFができます。
在庫を探したのですが33pFは耐圧6.3kVがあったのですが22pFは3kV耐圧しか持っていませんでした。
ごそごそ探していたら56pF耐圧6.3kVがありました。
残念ながら56pFは現在3kV耐圧しかないようです。
TDKとアメリカの物
中国が作っているかどうかは取引が無いのでわかりません。
コンデンサの容量が分かったので後はコイルのインダクタンスです。
インダクタンスはおなじみのf=1/2√LCから求められます。
インダクタンスがわかれば後はコイルの直径やら巻き数・長さから決めてやればいいです。
いつも使う水道のパイプVP13を利用してコイルを巻きました。
経験上希望周波数に合わせても大抵若干ずれるので4種類作ってみました。
後はケースに組み込んで実際に測ってみます。
私はツェップをこのように作っています。