夢中で動いていた勢いで

ズルんと前に滑るように抜けてしまった


あっ…! はぁっ ふぅ


やっと息を吸うと

ベッドに行こうか

そう彼が促す


もうっ 笑


顔を見合わせると

自分たちのどうしようも無さに笑ってしまう


改めて

ベッドで裸で抱き合うと

すべてがピタっとはまる感覚がある


目でキスをねだると

柔らかい唇が押し当てられた


頬や耳を撫でる手が優しい


期待感に

喉の奥から声が漏れだすと

彼の指先だけがゆっくりと這いだす


肩から背中へ

ウエストからワキを通って

胸の膨らみのふもとをかすめる


胸の外輪だけを指先がすべる

先端には決して触れない


それだけなのに、いとも簡単に

カラダの感度は昂まっていく


胸の先端に触れてほしくて

背中が浮いてくる


彼の指先が先端に近づくにつれて

ピンっと立ってきてるような感じがする

欲しがっている様で恥ずかしいけど

自分ではコントロール出来ない


やっと彼の手の平の

真ん中がそこをかすめる


くるりと先端だけをかすめる


キュッと優しくつままれる


また先端の周りギリギリを指先で撫でる


(もっと…)と懇願するように声を上げると

突然ぎゅっと乳房ごと鷲掴みにされて

激しく揉みしだかれた


上げられるだけ上げられてた感度が

瞬間的にリミットを振りきる


なのに、また指先だけの愛撫に戻る

身体はじっとりと汗ばんでいて

悩ましい声だけで訴えるけど


時間をかけると決めた彼の意思はかたい