ホテルに入ると

私はついついバスルームとか

お部屋の設備とかアメニティとかを点検してしまう


女性あるあるでしょうか


そんな私の後ろをついて周り

スキあらば後ろから身体を寄せてきて


あちこち触ろうとしてくる


そんな彼の余裕のない様子が嬉しくて

少しだけ意地悪して


待って、待って(はぁと)


と言いながら

まずは加湿器のスイッチを入れたり

持ってきたスイーツを冷蔵庫にしまったり


コートを脱がして掛けてあげたり



やっと向き合って

彼の胸に飛び込むと

力いっぱい抱きしめてくれる


おかえりなさい


ただいま


会いたくて触れたくて

ただただ嬉しくて


見つめ合う間もなく唇を合わせる


相変わらず情熱的な彼のキスは

私の体温を一気に上げる


お互いの手が

お互いの頭を撫でたり

背中を抱いたり


目まぐるしく動きまわる


とにかく我慢できなかったのだ


まだ二人とも着衣のままなのに

下半身に存在感を感じる


そこに手を伸ばすと

ジーンズの中ではち切れんばかりのものが

屹立していた


私という女に対して

ここまで反応してくれる彼に

私の中の欲望が沸点に達する


この日の私たちは

最初から明らかに興奮していて

シャワーを浴びる間もなく

ベッドに倒れ込んだ




この後わたしは


イキ狂う


という感覚を初めて得る