散々

味わって


立ち上がったら

腰を引き寄せられる



先端を擦り付けられて

堪らずにしがみつく


あまりに気持ちよくて

足に力が入らない


身長差がちょうどいいのか

彼の角度がいいのか



そのまま

入ってしまいそう



ベッド…行きたい


何とかそう言って

離れた



身体を拭くのもそこそこに

バスルームを出てガウンを羽織る



そんなもの着てないで

早くこっちにおいで



彼の声に

イヤイヤをして


ベッドに潜りこんでから

ガウンを脱ぎ捨てる



ただただ


一刻も早く


肌を合わせたかった私たち



ボディタイツとか

ベビードールとか


今日はいらない



これ以上

スキマが無いくらい



身体のあらゆる場所を

密着させて



お互いの唇を求め合う



彼の腕に込められた力が

どんな言葉よりも

雄弁に語っている



ずっと

ずっと


こうしたかったね



溢れる想いを受け止めて


私の喉の奥からも声が漏れる


唇を塞がれていても

溢れてしまう声を


彼は好きだと言う



彼の大きな手が

髪の間に入ってきて


ゆっくり撫でている


何度も往復する

その感触だけで

身体がほどけていく



早く

早く


と、私の身体は言っていたけど


あなたは気づいていた?


気づいててあんなに焦らしたの?


どこまでもSなあなたに

お尻にまで伝うものを感じて


私が

どれだけ恥ずかしかったか

わかる?