昨年の11月以来
少し緊張したけど、彼のリードのおかげで
あっという間に身体の感覚に没頭出来た
セックスの最中に
相手の存在が意識から消えるのは変わらず
もちろん相手の体温や皮膚感
身体の奥を貫いているものの熱さ
そういうものは確かに感じているはずなのに
身体の感覚が高まれば高まるほど
相手の存在が頭の中から消えていく
でも、相手の存在を感じた方が羞恥心は高まる
私は今どんな歪んだ顔で嬌声をあげているのか
目を薄く開いた途端に
私を見下ろす彼の冷静な視線を感じて
また別な悦びが身体を貫く
口元にわずかに笑みを浮かべているようにも見える
その表情とは裏腹な確実な動きが
ずっと変わらないペースで繰り返されている
私の弱い浅いところを彼の先端が擦り続ける
1回目の後のピロートークで話した内容を
忠実に守ってくれている
私が高まってきてもペースを保ってほしい
決してスピードを速めたり強くしないでほしい
そのペースと動きで高まっているのだから
そして最後は一番奥に突き上げて圧迫してほしい
私の身体が面白いように跳ねるのを
押さえつけるように何度か突き上げられて
必死で彼にしがみついた
喉からはほとんど泣き声のような悲鳴しか出ない
数時間前に初めてホテルに入って
初めてのキスをして
私の身体はもうこの人の奴隷になり下がっていた