「未曽有の」と言える日本で初のブラックアウトは、どうして起きたのか?
結果としては人災で有ると自分は考えているが。
以下の点からそれぞれに考えて行きたい。
・現状でのブラックアウトへの対策は出来なかったのか?
・泊原発が動いていたらまぬかれたのか?
・どの様な対策が必要だったのか?
・現状でのブラックアウトへの対策は出来なかったのか?
・泊原発が動いていたらまぬかれたのか?
・どの様な対策が必要だったのか?
現状設備でのブラックアウト対策は出来なかったのか?
「平成30年北海道胆振東部地震に伴う大規模停電に関する検証委員会」
と言うのが9月~12月の間に行われ、ブラックアウトとそこからの復旧についての検証が行われた。
この中の配布資料から地震発生時の各発電機の運転状況が判る資料が有った。
と言うのが9月~12月の間に行われ、ブラックアウトとそこからの復旧についての検証が行われた。
この中の配布資料から地震発生時の各発電機の運転状況が判る資料が有った。
この資料、数字が並んではいるが全体からの比率が今一良く解らなかったので自分でエクセル解析してみた。
この表で判る事として、報道されている内容との相違点。
⑤と⑦の比較の話。
⑤は道内全体の中での発電所ごとの比率。
⑦は全運転量の中での発電所ごとの比率である。
③は定格のどれ位の比率で運転していたか。
⑦は全運転量の中での発電所ごとの比率である。
③は定格のどれ位の比率で運転していたか。
ここで判る事は、設備全体で見れば3割を割る比率でしかない1か所の発電所で全体の5割近くを動かしていた事。
そしてこの苫東厚真3基だけがほぼ全開の状態で運転され、他の発電機は大きくても3割程度しか動かしていないか待機状態だったという事。
次に運転計画、「バランス停止中」とか「並列予定」とか言ったワードが出ているが、深夜に起きた地震である。
昼間より電力消費は少ない深夜の状況。
苫東厚真1号機と同じ定格出力である伊達1号機は止められていた。
この2つの発電機に比べて半分の定格出力の奈井江1号機は35%運転。
この2つの発電機に比べて半分の定格出力の奈井江1号機は35%運転。
表から読み取れるのは、極端なまでの苫東厚真発電所に偏った運転。
そして、「並列予定」の発電所も含めて、全て燃料は石炭。
傾向としては
第一優先 石炭>重油
第二優先 定格出力大>定格出力小
第二優先 定格出力大>定格出力小
と言った偏らせかた判りやすい位に見て取れる。
確認出来ている訳では無いが、石炭の方が燃料代が安く、更に大規模な発電機の方が効率が良いのだろう。
そういった理由でこの極端に片寄った運転をしていたのは間違いなさそう。
この1か所集中の運転状況が今回のブラックアウトの最大の要因で有る事は間違いないだろう。
ブラックアウト防止に対応する運用方法としては、間違っている。
決してやってはならない運用だったと言って良いと思われる。
決してやってはならない運用だったと言って良いと思われる。