言語化するのに時間が掛かる。一昨日(13日)のカナダ戦。1セット、2セットを取ったものの。何か、不安な感じが漂う。
3、4、5セットを取られ、敗戦。
***
昨日、残り2試合を残し。日本女子のパリ五輪出場が確定した。
いいんじゃない! 何でもいいんだよ。不安は一掃されたわけ。真鍋監督は取りも直さず、第一関門を突破した。最低限の責務を果たした安堵感だろう。一応、呪縛からの、呪いからの離脱。あるいは、もう一回…
***
カナダ戦総括
韓国戦に続き、カナダ戦もリアルタイムで全セットを観た。かなり課題の残った試合だった。ただ、この試合を通して見えて来たものがある。それは、
真鍋監督の “名将”
としての器。
すべては
石川真佑の2セット途中での交代
に凝縮される。
一方、第2セットの21-19となったところで、眞鍋監督は石川真佑をベンチに下げた。「怪我ではない」と語るアウトサイドヒッターを外した意図について、指揮官は「見ての通り、スパイク決定率、効果率…。数字が1番悪かったから代えました」とパフォーマンスの低下を理由に挙げた。
観ていて分かるのだが、良くも悪くも。この代表。石川のチームである。
少し説明する。私の印象なのだ。石川の何処か、天性の持っているモノだろう。石川が打つ時。そこには何時でも、試合の流れを左右する空気がある。
決めれば、そのまま
──良き相乗効果で他選手が調子に乗れる。
決められないと
──それは他選手への圧に変わる。
何か、試合そのものを支配するタイミングでしか。石川が打つタイミングが回って来ない。言い方を変えれば、そういう場を創り出す能力。
真鍋監督は、その辺を熟知していると察する。どれだけ、真鍋監督が石川を信頼しているのか。それが、石川の途中交代
──その後、僅かも。真鍋監督は一切、石川をコートに戻そうとはしなかった。それは、真鍋監督から石川への強烈なメッセージだった!と思う。
何でもいいから決めろ…俯瞰した目を絶えず持て。
これこそ、名将の器と。
私は感じる。
他ポイントも上げれば、いくつもあるだろう。しかし、私はこの一事しか覚えていないし。思い出せない。何故なら、石川さえ要所、要所で決めさえすれば。古賀を含め。岩崎も…誰も、自分の力を出せる。そう感じる。
★★★
黒後愛
もう一つ。何故、真鍋監督は黒後を代表に招集したのか?
長期レベルでみれば、石川と黒後が未来の日本代表を背負わなければならない、という思いだろう。この両選手の器はそれほどに大きい。中田監督が最後まで、拘った選手である。
中田の目に狂いはない。
とすれば、どうなる? 黒後をピンチサーバーだけで使うのか?
パリ五輪の出場が決まった。
試すなら、試せる。
1セットでも、黒後を使える状態なのか…
私の目には、
石川真佑
黒後愛
岩崎こよみ
──この3選手しか見えてこない。
──この3選手をどうするのか? 石川と岩崎は確定している。さて、名将は最後の1枚=黒後をどう扱っていく…興味は尽きない。
関連記事──