当該動画──
★★★
コード進行解析
解析に当たって、2本の動画を参考にしました。
多分、オリジに近いコード進行は最初の方です。しかし、解析するに当たっては後の方が断然分かり易いです。なので、ここでは後の方のコード進行で解析します。
★★★
3部構成
全体は、4小節ずつの区割りが3つの部分で出来ています。
最初の4小節
因みに、「Sparkle」のキー=Eメジャーです。
イントロとAメロは次の2つのコードの繰り返し。
A△7-E△7(9)/G♯
下の写真が実際に、私が分析した足跡。Eメジャー・キーのダイアトニック・コードの表を参考にして下さい。
それでも、この最初の4小節にはそれほどの難しさはなくて。単純に、Eメジャー・スケールのダイアトニック・コードの繰り返しです。
Ⅳ△7-Ⅰ△7(9)/Ⅲ
──ですね。
つまり、最初に結論を言うと。2番目の4小節の括りが難解なわけです。
結論的には部分転調を駆使している!
──ということになると思う。
2番目の4小節頭=
F♯△7(9)/A♯
──です。このコードをどう理解したらいいか?が、分からなかった。ここも、結論。平行和音の進行です。同じ、△7という性格のコードが全音上に上がった!と。
本来、Eメジャー・キーのダイアトニック・コード上にはないコードです。本来なら、ここはマイナーコードが来ます。
F♯m7
あまりにメロディーが自然に流れるので、ここで転調が起こっている!──と気づかない程に自然なわけです。
そこからの流れ。
Adim7
これは経過和音としてのコードです。一般的によく使われています。
A♯-A-G♯
ベースを見ると、ここは半音下行のクロマチック進行。一度、トニックのⅠ度に解決します。
E△7(9)/G♯
更に、次のコードではサブドミナント・マイナーというこれも又。スケールアウトしているコードが続きます。
Am6(♯11)
本来なら、ここはメジャーコードです。A△7ね。
最後の4小節部分。
ここでの注目は、
A♯m7♭5=♯Ⅳm7♭5
ここも、スケールアウトです。但し、この♯Ⅳm7♭5は、J-POPの楽曲に頻繁に見ることが出来ます。解説書などを読むと、理論上。体感的にも、Ⅰ度=トニックの代理のようです。
それ以外は、Eメジャー・キーのダイアトニック・コード上ですから。聴いていて、自然な流れで聴こえるはず。
★★★
40年以上も前
簡単に端折って書いたけど、ここまで理解するのに苦労した楽曲はあまり記憶にない。しかし、この曲はもう、40年以上も前です。
どうやって、調べますか? 今なら、ネットがあるから。プロのミュージシャン達がこぞって。音楽に関係する動画を無尽蔵に上げてくれています。
だから、根気さえあれば。時間はかかるかも知れないけれど、何時かは分かる!と思う。
しかし、40年以上も前という時代では恐らく、この辺の音楽知識・情報というのは秘匿事項だった!と思う。素人には分かんねー!で、誰も教えてくれなかった。
今でこそですよ。
それを考えると、山下達郎の '80頃の楽曲というのは途方もないものだ!と思う。