JJです。

2011年9月5日の記事ですが、昨年7月の改正臓器移植法施行後、2例目となる18歳未満の脳死判定された方からの臓器移植手術が、行われたとのこと。

1年2ヶ月で、2例。

臓器が必要な方々にとって、非常に厳しい状況ですが、少なくとも、道は開かれたわけで、少しずつても、前進していくしかありません。

個人的な考えですが

日本人の心の中には、「人は誰でも、死んだら”神さん”、”仏さん”になる」という意識が刷り込まれていて、

ほら、よく、時代劇等で、死んだ人を、十手持ちが、”仏さん”とか言うじゃないですか、徳川家康公なんかは、東照大権現として、今でも完全に”神様”ですから。。。

ちょっと意味合いが違う?かもしれませんが・・・

死んで”仏さん”、”神さん”になっているのに、それにメスを入れる、傷をつけるのは、どうも・・・、そう躊躇する気持ちが、どこかしらに、あるのかな?と思います。

死んでなお、魂は身体に宿っていると思うのが、「(死ぬまで苦しんだのに)これ以上、苦しませないで!」という感情も、大きいかもしれません。

私の両親などは、そう気持ちに、ストレートです。

こういうのは、理屈というか、論理ではないですね。

それに比べて、欧米の方々、特にキリスト教の方々は、現世の体は、仮の器、現身(うつしみ)であって、死んだら、魂は神の元へと還るという思想が一般的で、仮の器に対する未練が、日本人に比べ少ないのかもしれません。

こいううのは、意識ですから、数世代、100年ベースで、変えていかないと、なかなか、前に進まないのかもしれません。

難しい問題です。


以下、毎日新聞HPからの抜粋です。

=======================

18歳未満脳死:臓器移植手術すべて終了 全国7病院で

 心臓は「18歳未満からの提供の場合、18歳未満への移植を優先する」という国の基準を適用し、国立循環器病研究センター(大阪府)で拡張型心筋症の10代男性に移植された。

片肺は肺リンパ脈管筋腫症の40代女性に大阪大病院で移植し、もう片方の肺の移植は医学的理由で断念した。

肝臓の一部は京都大病院で肝硬変の10歳未満の女児に、残りの肝臓は国立成育医療研究センター(東京都)で肝硬変の10代女性、

膵臓(すいぞう)と片方の腎臓は新潟大医歯学総合病院で糖尿病性腎症の30代女性、もう片方の腎臓は千葉東病院で慢性糸球体腎炎の60代女性、小腸は東北大病院で短腸症候群の30代女性にそれぞれ移植された。【比嘉洋】
毎日新聞 2011年9月5日 11時30分(最終更新 9月5日 11時39分)


 昨年7月施行の改正臓器移植法に基づき、18歳未満で2例目の脳死と判定された男性から提供された臓器の移植手術が5日までに全国7病院ですべて終了した。