JJです。


今日、4本目の映画感想文?

※以下に、映画のネタバレ情報が含まれています。観る前に知るのは嫌だな。と思われる人は、観てから読んでくださいね。


<L Change the World 最後の23日間>


これも言わずとしれた「DEATH NOTE デスノート」のスピンオフ作品。

松山ケンイチ演じる”L”は、まるで、漫画の世界から抜け出てきたかのようだ。 

うごく、実写の”L”を観ることができる!

それだけで、DEATH NOTEファンは、たまらない。


しかし、しかしながら、原作のファンだからこそ、どうしても納得できないこともある。


”L”の敵役である工藤夕貴のセリフで、


「彼にも苦手なことがあるの。ここ(頭脳)以外で解決することは、とっても苦手。」(セリフかなり違ってるかもw 内容的に意味通ってたら許してね)


あれ? ”L”って確か、スポーツも格闘技も万能じゃなかったっけ? いつから、運動嫌いのオタクになっちゃったの?(ToT)


映画の脚本づくりで、こういう基本中の基本設定を安易に変えてしまう。

これは造り手の罪だ。

原作は、借り物である。借りたものは、傷をつけないよう、大切に扱わなくてはならない。そんな基本的なことを、忘れてしまっている輩が、人を楽しませることなど、できるわけがない。

本作品においては、あろうことか、その変更した部分(工藤夕貴のセリフ)を大々的にCMに使っている。

自らが変更したことの大きさを自覚し、変更箇所を、より強調するためにCMに採用しているならば、そこまでの意図と意志があるならば、それも一つの選択であろう。


しかし、造り手が、原作を軽視(無視)して、こういう無茶を繰り返す状況が続くと、まちがいなく観客はシアターから消えていく。


そして、観客が本当にいなくなるまで、造り手はそれに気付かないのだ。


これはバブルの頃に繰り返されたこと。我々はそれを間近で観ていたではないか!

歴史はきっと繰り返される。残念ながら。


人は、きっと、こういった流れをくい止めることはできないか?

願わくば、映画人と呼ばれる人たちの真摯な心を、一縷の望みとしたい。