JJです。
会社人を20年以上もやってると、人との出逢いと別れを経験します。
ドイツ出張によって、日本人の同僚とも別れがありました。ドイツ出張は、合計4回行きましたが、結構プレッシャーがありました。
目的は、我々が開発した新製品を評価してもらって、欧州で販売できるように認定してもらうことでした。
つまり、認定してもらえなければ、新製品を欧州で販売できないということで、会社としては、xx月から販売を開始したいと思っているのに、認定されないと、計画が遅れてしまう。そんなプレッシャーが、ビジネス背景にありました。
結果から告白すると、1回目は、不合格でした。認定をもらえなかったわけです。ま、ドイツでの評価は、初めてでしたので、1回目の不合格は折り込み済みでした。
しかし、2回目の出張では、どんなことがあっても合格=認定をもらわないと、プロジェクト的に大打撃!そんな背水の陣な状態でした。
もちろん、日本国内で、可能な限り手を打って、ドイツでの評価は、確実に合格となる。そういう準備をしているつもりではあります。しかし、本番では何が起こるかわかりません。何か発生しても、それは、ドイツ出張先で、なんとかするしかないんです。
ドイツ出張のメンバーは、3人でした。その中のひとり「Oさん」は、3回目の出張が終わった後、精神が不安定となり、会社を長期休むことになりました。
僕より年上ですが、毎回のプレッシャーに耐えられなかったんだそうです。その人は、半年ほど会社を休んで療養した後、別の部署に配置替えの上、復帰しました。
その人の気持ちは、痛い程わかります。、面の皮が厚い、修羅場に強いと言われる僕ですら、あのプレッシャーは、きつかったです。
その厳しさ、キツさを理解していたからこそ、出張前の日本で出来ることは、すべてやり尽くして、その自信が、自分を支えてくれた。そんなところがあります。
「Oさん」には、その支えがなかったのかもしれません。幸い、復帰してくれたので、今でも時々、社内ですれ違ったりします。
悲しい別れでなかったことが、せめてもの救いです。